髙木優希

　髙木優希は1994年福島県生まれ。2021年東京藝術大学絵画科油画専攻卒業、24年同大学大学院美術研究科修士課程修了。実在する光景を他人から画像で受取り、それを見ながらマケットを構築、さまざまな光をあてながら写真に切り取った後、油彩画に起こすという複雑な制作工程をとる。作品は真実でもあり虚偽でもあるという二面性を持ち、目に見えない不穏な気配、また時間や空間の実在への問いが織り込まれている。主な個展に「静かな誤訳」（ARTDYNE、東京、2025）、「常夜灯」（ARTDYNE、東京、2024）、グループ展に「VOCA 展 2025 現代美術の展望 —新しい平面の作家たち—」（上野の森美術館、東京、2025）、「INNOCENT ROOMS」（ギャラリー・アートアンリミテッド、東京、2023）「鳥はいまどこを飛ぶか」（プライベイト、東京、2023）、「Spring Show」（ARTDYNE、東京、2020）など。