INTERVIEW

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Art Center NEW代表小川希インタビュー。次世代のために自走するアート施設を

今年6月、横浜のみなとみらい線新高島駅地下1階に誕生した新たな芸術複合施設「Art Center NEW」。本施設を運営するのは、吉祥寺の「Art Center Ongoing」を運営する一般社団法人Ongoingだ。その代表である小川希に、本施設を立ち上げた背景や、今後のビジョンについて話を聞いた。

2025.8.13
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地球の深層と響き合う。ジュリアン・シャリエールが語る、「地質的時間」としてのアート

ペロタン東京で個展「Midnight Zone」(〜8月30日)を開催しているスイス出身のアーティスト、ジュリアン・シャリエール。火山、深海、氷河、熱帯雨林といった極限的なフィールドでの実践を通じて、アートと地質、生態系、テクノロジーの関係を探求してきたシャリエール。本インタビューでは、その幼少期の自然体験から、音と地層を結びつける現在の制作、さらには生態保全とアートの関係まで、多角的な視点からその創作の核心に迫る。

2025.8.11

画家ゴッホを世界に広めたヨーというひとりの女性。原田マハ(作家)×大橋菜都子(東京都美術館学芸員)対談

フィンセント・ファン・ゴッホを世に広めたファン・ゴッホ家と、その家族が受け継いできたファミリー・コレクションに焦点を当てた展覧会「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」が、今年の9月12日から東京・上野の東京都美術館で開催される。本展で重要な登場人物となるフィンセントの家族、とりわけ義理の妹にあたるヨーについて、作家の原田マハと本展企画担当の大橋菜都子(東京都美術館学芸員)に対談で迫った。

2025.8.10

「彼女たちのアボリジナル・アート」(アーティゾン美術館)に見る、オーストラリアの歴史と現代美術の現在地

東京・京橋のアーティゾン美術館で9月21日まで開催中の展覧会「彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術」は、複数のアボリジナル女性作家に注目することで、アボリジナル・アートのなかにいまなお息づく伝統文化と、オーストラリア現代美術の現在地を読み解くものとなっている。本展を担当した学芸員の上田杏菜に、「アボリジナル・アート」とは何か、そしてそれらを取り巻く近況を含めて、企画意図を聞いた。

対談 加藤泉×石倉敏明:絵を描くことで幸福になってきた

島根県立石見美術館で開催中の「加藤泉 何者かへの道 IZUMI KATO : ROAD TO SOMEBODY」展。その開幕幕初日の7月5日、加藤泉と石倉敏明(秋田公立美術大学美術学部准教授、芸術人類学者、神話学者)による対談イベントが開かれた。進行は同館専門学芸員の川西由里。その模様を再構成してお届けする。

2025.7.24
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岩井俊二が語る、いま高畑勲から学ぶべきこととは何か

東京・麻布台にある麻布台ヒルズギャラリーで、「高畑勲展─日本のアニメーションを作った男。」が9月15日まで開催されている。同展のスペシャル・サポーターを務める映画監督・岩井俊二に、高畑勲の作品について話を聞いた。

2025.7.20
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ノマドから始まる「galerie tenko presents」。中島点子がつくる、もうひとつのアート・エコロジー

空き家やカラオケルーム、エレベーターといったユニークな空間を舞台に展覧会を展開してきた“ノマディック”なギャラリープロジェクト「galerie tenko presents」。その主宰者であり東京を拠点に活動するキュレーター・中島点子に、これまでの活動や今後の展望についてインタビューを行った。

2025.7.17
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TASCHENの「本づくりの妙」とは? エグゼクティブ・エディター Dr.ペトラ・ラマーズ=シュッツェが語る

ドイツのアートブック出版社・TASCHEN(タッシェン)は、ケルンの小さな書店から始まり、今年創業45周年を迎えた。このアートブック界のリーディングカンパニーとしても知られるTASCHENの本づくりとはどのようなものか。同社でエグゼクティブ・エディターを務めるDr.ペトラ・ラマーズ=シュッツェに話を聞いた。

2025.7.13
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学芸課長・神谷幸江が語る、国立新美術館のポテンシャル

ニューミュージアム、広島市現代美術館、そしてジャパン・ソサエティーで役職を重ねてきた神谷幸江が、新たに国立新美術館の学芸課長に就任した。国際的なアートシーンにも精通している神谷は、この巨大美術館の可能性をどう見ているのか?

2025.7.10
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「変化し続ける映画」で創造性を問う。ブライアン・イーノの哲学を映すジェネレーティブ・ドキュメンタリー映画『Eno』誕生の舞台裏

アンビエント・ミュージックのパイオニアとして知られ、デヴィッド・ボウイとのコラボレーションでも多大な影響を与えてきたブライアン・イーノ。その創造性と哲学を映し出すジェネレーティブ・ドキュメンタリー映画『Eno』が、7月11日より一般公開される。自動生成プラットフォームを用いて、毎回異なるバージョンが上映されるこの映画には、映画という形式そのものを更新しようとする野心と、イーノの思想への真摯なまなざしが込められている。監督ギャリー・ハストウィットへのインタビューを通じて、その舞台裏と創作哲学に迫る。

2025.7.3
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「クィア」とは何かを問い続けるために。マンボウ・キーが語る家族、記憶、クィアネス

台湾を拠点に活動し、クィア・カルチャーの最前線を走るアーティスト、マンボウ・キーが東京・渋谷のPARCO MUSEUM TOKYOで個展「HOME PLEASURE|居家娛樂」を開催した。プライド月間に合わせた本展では、家族と記憶、クィアネス、そして自己表現としてのファッションまで、彼の創作の核心が多層的に立ち上がる。本展のゲストキュレーターである藪前知子(東京都現代美術館)によって行われたロング・インタビューからは、いまという時代における「ホーム」の意味が見えてくる。

2025.6.28
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匂い、腐敗、そして死後のスタジオ。アニカ・イが開く感覚と進化の宇宙

嗅覚、代謝、腐敗、そして機械と非人間的存在の共進化。韓国系アメリカ人アーティスト、アニカ・イは、感覚のポリティクスからテクノロジーと死後のスタジオまで、現代アートの領域を大きく揺さぶってきた。北京のUCCA現代アートセンターでの個展に際し、森美術館「マシン・ラブ」展の共同キュレーターであり、東京展でイの作品展示をキュレーションしたマーティン・ゲルマンが、彼女の実践の現在地を聞いた。

2025.6.22
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アフリカと日本をつなぐアートと文化の拠点。「space Un」の設立者が語るアートとコミュニティの新しいかたち

アフリカの現代アートを日本に紹介し、文化的な交流を促進する東京・南青山のアートスペース「space Un(スペース・アン)」。その設立者、エドナ・デュマとギャラリー・ディレクターの中谷尚生に、同スペースの理念や今後の展望について話を聞いた。

2025.6.10
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美術家・鴨治晃次インタビュー。ポーランドで66年間探し続けた「存在の感覚」

ポーランドを拠点に活動を続ける美術家・鴨治晃次。その日本初の個展「鴨治晃次 展|不必要な物で全体が混乱しないように」が、ワタリウム美術館で6月22日まで開催されている。鴨治にとって66年ぶりの帰国展ともなる本展にあわせて、ポーランドでの制作活動やその哲学について話を聞いた。

2025.5.31

「すべての人のための美術館」。台湾・新北市美術館が目指す未来とは

4月、台湾最大の直轄市・新北市に「新北市美術館」が開館した。多様な歴史と文化が交差するこの地に誕生した美術館は、「すべての人に開かれた美術館」という理念のもと、地域の暮らしと結びついた文化活動を展開する。開館準備を率いてきた頼香怜(ライ・シャンリン)館長に、そのビジョンと実践を聞いた。

2025.5.26
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占星術研究家・鏡リュウジが見たヒルマ・アフ・クリント。作家をかたちづくったスピリチュアリズムの源泉とは

スウェーデン出身の画家ヒルマ・アフ・クリント(1862〜1944)によるアジア初の大回顧展「ヒルマ・アフ・クリント展」(〜6月15日)が、東京・竹橋の東京国立近代美術館で開催されている。その作品と思想について、占星術研究家の鏡リュウジと本展企画担当の三輪健仁(東京国立近代美術館美術課長)に対談で迫った。

2025.5.24
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インタビュー:ジャネット・カーディフ。アートでつながる世界

「音」を核とし、映像やオブジェ、機械装置を用いた壮大なインスタレーションを発表してきたジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー。日本では金沢21世紀美術館での回顧展以来約7年ぶりとなる個展「Small Works」(ギャラリー小柳)に際し、来日したジャネット・カーディフにインタビューを行った。

2025.5.16