INTERVIEW

「ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ」(アーティゾン美術館)開催中。担当学芸員が語るその魅力とは

東京・京橋のアーティゾン美術館で展覧会「ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ」が6月1日まで開催されている。20世紀前半を代表するアーティストカップルであるゾフィー・トイバー=アルプ(1889~1943)とジャン・アルプ(1886~1966)。その個々の創造と協働の軌跡を紹介する本展を担当した同館学芸員の島本英明に、2人の作品の魅力や関係性を聞いた。

2025.3.27

宮本華子インタビュー。「相容れない他者」と向きあうために作品をつくり続ける

「VOCA展2025」の大賞を受賞した、アーティストの宮本華子。「家」や「家族」「他者」とのコミュニケーションをテーマに作品を制作を行い、今回《在る家の日常》が受賞作品となった。制作活動に加えて熊本でのレジデンスの運営も行う宮本が目指すものとは何か。この作品の制作経緯を通じて、話を聞いた。

2025.3.25
PREMIUM

アート界「Power 100」ランキング1位。フール・アル・カシミが描くシャルジャ美術財団の未来とは

シャルジャ美術財団は、2009年にフール・アル・カシミの指導のもと設立され、シャルジャ・ビエンナーレをはじめとする多様なアートプログラムを通じて、地域と国際社会を結びつけてきた。昨年『ArtReview』によるアート界の「Power 100」ランキングで1位に選出され、「あいち2025」やシドニー・ビエンナーレの芸術監督も務めるアル・カシミが、財団設立の経緯やビエンナーレの独自性などについて語った。

2025.3.23
PREMIUM

DIC川村記念美術館はなぜ国際文化会館に移転するのか? DICトップが語る「美術館」の新たなかたち

1990年に千葉・佐倉に開館して以来多くの美術ファンに愛されてきたDIC川村記念美術館。今年4月からの休館が予定され、東京・六本木の国際文化会館との協業による移転が決定した。六本木でどのような美術館モデルを築くのか。その背景やコレクションの行方を含め、キーパーソンである池田尚志(DIC株式会社 代表取締役 社長執行役員)と近藤正晃ジェームス(公益財団法人 国際文化会館理事長)にインタビューを行った。

2025.3.13

創業の精神を継ぎ「美」を通してつながりをつくる。「shiseido art egg」が築いてきたもの

新進アーティストを支援する公募プログラムとして、資生堂によって毎年開かれている「shiseido art egg」。今年は第18回として、大東忍、すずえり(鈴木英倫子)、平田尚也の3名が資生堂ギャラリーでそれぞれ個展を開催する。これを前に、各展示を担当するキュレーターが、「shiseido art egg」の全貌と現在地を、アーティストたちが展示の展望を語った。

2025.3.12

「耳で視る」音響空間はいかにして生まれるのか。evala・畠中実インタビュー

東京・初台のNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]で「evala 現われる場 消滅する像」が開催中。「See by Your Ears」をコンセプトとする空間的作曲プロジェクトによって「耳で視る」ことを探求するサウンド・アーティストのevalaと、本展を担当したICC主任学芸員の畠中実に話を聞いた。

2025.2.27
PREMIUM

『ハイパーボリア人』は現実と虚構をユーモラスにつなぐ。監督クリストバル・レオン&ホアキン・コシーニャ インタビュー

『オオカミの家』(2018)で大きな話題を呼んだチリ出身の監督クリストバル・レオン&ホアキン・コシーニャによる2作目『ハイパーボリア人』が2月8日より全国で順次公開される。本作のテーマ設定や制作手法、チリのアニメーションシーンについて、アニメーション研究者・田中大裕が話を聞いた。

2025.2.8
PREMIUM

女性アーティストたちを顕彰し、創造性を振興する。AWAREの10年の歩みと日本での展望

2014年にパリで設立された「AWARE: Archives of Women Artists, Research & Exhibitions」。18世紀〜20世紀の女性アーティストたちを再評価し多言語でその業績を公開、現代における創造性の振興に国際的に寄与してきている。この非営利団体の特筆すべき活動、「AWARE - 日本」設立の背景、そして2月東京で開催されるイベントについて、共同設立者兼エグゼクティブ・ディレクターのカミーユ・モリノーと国際プログラム責任者のニナ・ヴォルツに話を聞いた。

2025.2.4

ホワイトキューブを超えて、場で生まれるもの。「CURATION⇄FAIR Tokyo」に集まったキュレーター、ギャラリスト座談会

昨年に続き、展覧会とアートフェアで構成されるアートイベント「CURATION⇄FAIR Tokyo」の第2回がスタートした。東京・九段下に位置するメイン会場の「kudan house」にて、シニア・アドバイザーを務める山本豊津(東京画廊+BTAP)、キュレーターの遠藤水城と岩田智哉、出展ギャラリストの小西哲哉(中長小西)、ローゼン美沙子&ジェフリー(MISAKO & ROSEN)、藤城里香(無人島プロダクション)の座談会取材を実施した。

PREMIUM

黒川良一のオーディオ・ヴィジュアル論、2000年代メディア・アートの展開から現在へ。黒川良一×畠中実 対談

電子音楽とデジタルアートの祭典「MUTEK.JP」が昨年11月に東京都内で開催。その関連イベントとして実施された「ETERNAL Art Space」では、ベルリン在住のオーディオ・ヴィジュアルアーティスト 黒川良一による2作品《ground》《re-assembli》が上映され、大きな反響を呼んだ。黒川の経歴やオーディオ・ヴィジュアルに対する考え方、そして2000年代以降から現在に至るまで、日本のメディア・アートにおいてサウンドという要素がどのように展開したのか。同イベントをきっかけに、NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] 主任学芸員 畠中実との対談をお届けする。

2025.2.1

ポーランド映画の巨星、アンジェイ・ワイダ。国立映画アーカイブ主任研究員が語るその軌跡と日本とのつながり

「ポーランド派」の筆頭的な存在として、世界にポーランド映画を知らしめた巨匠、アンジェイ・ワイダ(1926〜2016)の大回顧展が国立映画アーカイブで3月23日まで開催されている。展覧会を担当する国立映画アーカイブの岡田秀則主任研究員にその魅力と日本とのつながりについて話を聞いた。

2025.1.27

「1995 ⇄ 2025 30年目のわたしたち」における「浮標(ブイ)」と「《艀(はしけ)》」。森山未來×梅田哲也が語る、震災から30年のここから見える風景

2025年、阪神・淡路大震災から30年を迎えるにあたり、兵庫県立美術館では企画展「1995 ⇄ 2025 30年目のわたしたち」と注目作家紹介プログラム チャンネル15「森山未來、梅田哲也《艀(はしけ)》」を開催している。双方に関わる森山未來、梅田哲也に作品について、そして災害についての思いを聞いた。

2025.1.10

渡邉香織(foxco)と考えるフリーランスに必要なこと。フリーランス協会が提供する表現者のためのサービスを知る

国内最大級のフリーランス当事者ネットワーク「フリーランス協会」。フリーランスの活動を支えるサービスを多数提供する同協会は、アーティストやデザイナーにとっても強い味方となる。自身もフリーランスとして活動した経験を持つアーティスト/イラストレーターのfoxcoとして活動する渡邉香織に、同協会のサービスを見ながらフリーランスとして生きる表現者の課題や喜びを聞いた。

PREMIUM

ろう者と聴者が対等に生きていける社会を目指して。サンドプラス・今井ミカインタビュー

今年10月、国立西洋美術館が手話による常設展解説動画のタブレット貸出サービスを開始した。これらの映像コンテンツをはじめ、様々な文化施設にてろう者向けのアクセシビリティ向上をサポートする取り組みを行っているのが、映画監督・映像クリエイターの今井ミカが代表を務める株式会社サンドプラス(SANDO+)だ。ろうの当事者としてもこれらに携わる今井にとって、現在の日本の文化施設はどのように映るのだろうか。また、今井が思い描く未来とはどのようなものか。インタビューのなかで話を聞いた。

2024.12.28