EXHIBITIONS
清須市はるひ美術館2025年度企画展
城戸保 駐車空間、富士景、光画
清須市はるひ美術館で「城戸保 駐車空間、富士景、光画」が開催されている。
城戸保は1974年三重県生まれ。写真家。1999年に愛知県立芸術大学美術学部油画専攻を卒業し、2001年に同大学大学院美術研究科油画専攻を修了、2002年に同大学大学院美術研修科を修了している。
城戸は美術大学で油画を専攻していたが、絵を描くなかで光の現象に興味を持ったことから写真へと転向。大判カメラのあおり(*)の効果による表現や、撮影したフィルムをあえて感光させるなど、城戸は写真技術のしくみや制作プロセスに介入することでその可能性を模索してきた。近年はフィルムをスキャンしてデータ上で行う制作も取り入れている。被写体は日常的に車でドライブしながら見つけ、清須市周辺の地域でも撮影を行なっている。城戸が写真を通してとらえようとするのは、具体的な「もの」や「場所」ではなく、それらが存在する状況や空間自体のありようだという。物事に付随する意味を極力取り払い、作家自身がその光景に遭遇したときの視覚体験を投影している。
本展では、昨年より定期的に富士周辺を訪れて撮影した新作を中心に紹介。被写体としてはありふれた富士が、その象徴性をぬぐい取った普遍的な風景として提示される。
*──カメラのレンズの光軸とフィルムを意図的にずらして撮影する方法。
城戸保は1974年三重県生まれ。写真家。1999年に愛知県立芸術大学美術学部油画専攻を卒業し、2001年に同大学大学院美術研究科油画専攻を修了、2002年に同大学大学院美術研修科を修了している。
城戸は美術大学で油画を専攻していたが、絵を描くなかで光の現象に興味を持ったことから写真へと転向。大判カメラのあおり(*)の効果による表現や、撮影したフィルムをあえて感光させるなど、城戸は写真技術のしくみや制作プロセスに介入することでその可能性を模索してきた。近年はフィルムをスキャンしてデータ上で行う制作も取り入れている。被写体は日常的に車でドライブしながら見つけ、清須市周辺の地域でも撮影を行なっている。城戸が写真を通してとらえようとするのは、具体的な「もの」や「場所」ではなく、それらが存在する状況や空間自体のありようだという。物事に付随する意味を極力取り払い、作家自身がその光景に遭遇したときの視覚体験を投影している。
本展では、昨年より定期的に富士周辺を訪れて撮影した新作を中心に紹介。被写体としてはありふれた富士が、その象徴性をぬぐい取った普遍的な風景として提示される。
*──カメラのレンズの光軸とフィルムを意図的にずらして撮影する方法。