かわいいだけじゃない? 「ミュージアムキャラクター」の役割とは
ミュージアムに足を運ぶと、時たま出会うことがある「ミュージアムキャラクター」。彼らは日頃どのような活動をしているのだろうか? 多種多様なキャラクターの事例と美術館施策におけるその役割について、ミュージアムグッズ愛好家・大澤夏美が考察する。

かわいいだけじゃない?
ミュージアムショップを訪れると、オリジナルキャラクターをモチーフにしたグッズを目にすることがある。これらのキャラクターは、イベントでの着ぐるみの登場や広報媒体への露出など、ミュージアムの普及活動や経営に活用されている例も多い。近年では、ミュージアムのキャラクターがメッセンジャーアプリ「LINE」のスタンプとして使用されるなど、より日常的な接点を通じてミュージアムを身近に感じてもらおうという工夫も見られる。本稿では、ミュージアムグッズの視点を踏まえつつ、ミュージアムにおけるキャラクターの事例とその役割について、「ミュージアムグッズとしての機能」「敷居を下げる手段としての役割」「関係人口の増加に向けた活用」という3つの観点から考察する。