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2026.6.29

海と一緒に楽しみたい美術館・アートスポットベスト10(東日本)

全国の美術館・博物館のなかには海と近いロケーションにあるスポットも少なくない。ここでは、海も一緒に楽しめる東日本エリアのミュージアムのなかから、とくに注目したい10ヶ所をピックアップしてお届けする。※本記事は6月30日24時まですべての方に全文お読みいただけます。

江之浦測候所の光学硝子舞台と相模湾
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千葉県立美術館(千葉県千葉市)

 1974年に開館した千葉県立美術館は、千葉県ゆかりの美術資料を中心としに収集している。洋画家・浅井忠(1856〜1907)をはじめ、地域の出身作家の作品をテーマごとに取り上げるコレクション展や、同県を拠点に活動する若手作家を紹介する展覧会シリーズ「千葉の新進作家」などを、企画展とともに開催。美術を愛好する人材を育成し、県民の学習および地域づくりを支援している。

千葉県立美術館

 2020年7月には館内の拡張工事を実施しており、広々とした展示室でコレクションを鑑賞することが可能だ。立地は千葉都市モノレールの千葉みなと駅から徒歩10分ほどの千葉ポートパーク内にあり、美術館での鑑賞後はそのまま公園を海まで散策することが可能。園内には千葉ポートタワーがあり、地上113メートルにある展望フロアからは、広く東京湾を望むことが可能だ。

住所:千葉市中央区中央港1-10-1
電話番号:043-242-8311
開館時間:9:00〜16:30
休館日:月(祝日の場合は翌日)、年末年始

神奈川県立近代美術館 葉山(神奈川県葉山町)

 日本で最初の公立近代美術館として、1951年に鎌倉の鶴岡八幡宮境内に開館した神奈川県立近代美術館。開館以来、社会のなかで美術館のあるべきかたちを考え、企画展を中心に国内で先導的な役割を担ってきた。2003年に開館した葉山館は、一色海岸と三ヶ岡山に囲まれた環境を生かし、自然との調和をはかった開放的な建築を持ち、写真から現代美術作家まで、幅広いジャンルの企画展を中心に開催してきた。

神奈川県立近代美術館 葉山

 生活のなかで美術館に親しんでほしいというコンセプトのもと、美術図書室、彫刻庭園、レストランやミュージアムショップなどは、観覧料なしで利用で可能。館の横からはそのまま砂浜へと出ることができる小道もあり、アートと海を同時に楽しむことができる館となっている。

住所:神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
電話番号:046-875-2800
開館時間:9:30〜17:00
休館日:月(祝日の場合は開館)、展示替期間、年末年始

横須賀美術館(神奈川県横須賀市)

 三浦半島の東端、風光明媚な観音崎の地に建てられた美術館。年6回ほどの多彩な企画展を開催するほか、横須賀・三浦半島にゆかりのある朝井閑右衛門の作品をはじめとした、日本の近現代美術作品約5000点のなかから選んだ所蔵品展も行う。

横須賀美術館

 また、雑誌『週刊新潮』の表紙絵で知られ、ノスタルジックな昭和の風景を描いた作家・谷内六郎の作品を常設展示する谷内六郎館を併設。ガラスと鉄板が入れ子になったユニークな建築と、東京湾を目の前に臨む絶景美術館にも選ばれた抜群の眺望も魅力のひとつで、地元の食材を使ったイタリアンが楽しめるレストラン「アクアマーレ」、多彩なアイテムを揃えたミュージアムショップも人気がある。なお現在は改修工事中で、9月初旬に再オープン予定だ。

住所:横須賀市鴨居4-1
電話番号:046-845-1211
開館時間:10:00〜18:00
休館日:毎月第1月曜日(祝日の場合は開館)、12月29日〜翌年1月3日

小田原文化財団 江之浦測候所(神奈川県小田原市)

 「海景」シリーズなどで知られるアーティスト・杉本博司が、自身の「集大成」としてつくりあげたのが「小田原文化財団 江之浦測候所」だ。

夏至光遥拝ギャラリーと相模湾

 小田原市江之浦地区の箱根外輪山を背に相模湾を望む地にある本施設には、光学硝子舞台や冬至光遥拝隧道といった象徴的な場所が用意されており、随所で水平線がその姿を見せてくれる。「海景」シリーズとともに、実際の海景も存分に味わってほしい。

住所:神奈川県小田原市江之浦362-1
電話番号:0465-42-9170
開館時間:午前の部 10:00~13:00、午後の部 13:30~16:30、夕景の部 17:00~19:00(8月の土日月限定) ※すべて事前予約・入替制
休館日:火水・年末年始および臨時休館日
事前料金:午前の部&午後の部 3300円 / 夕景の部 2200円

MOA美術館(静岡県熱海市)

 1982年に開館したMOA美術館は、熱海駅よりバスで10分弱の立地にある。国宝3点を含む所蔵品3500点を通して日本美術、能や茶の湯といった国特有の文化を紹介。また、館内の廊下から相模湾を望めるシチュエーションは、フォトスポットとしても高い人気を誇っており。

MOA美術館

 杉本博司と建築家の榊田倫之が主宰する「新素材研究所」が設計した展示スペースには、樹齢数百年の行者杉を使った框(かまち)を配するなど、日本の伝統的な素材を用いながらも、新鮮な建築体験を提供してくれる館となっている。

住所:熱海市桃山町26-2
電話番号:0557-84-2511
開館時間:9:30〜16:30
休館日:木、展示替期間

茨城県天心記念五浦美術館(茨城県北茨城市)

 1997年に開館した茨城県天心記念五浦美術館は、近代日本美術の発展に大きな足跡を残した岡倉天心と、日本美術院の画家たち(横山大観、菱田春草、下村観山、木村武山)の業績を顕彰する美術館として整備された。近代日本画を中心とする企画展や収蔵品展を開催するほか、天心や日本美術院に関する資料も紹介している。

茨城県天心記念五浦美術館

 美術館は、五浦海岸を見下ろす高台に位置し、展望スペースからは岡倉天心らが創作の拠点とした景観を一望できる。周辺には、太平洋に突き出した断崖に建つ国登録有形文化財「六角堂」や、五浦海岸遊歩道もあり、自然とともに近代日本美術の源流に触れられる。

住所:茨城県北茨城市大津町椿2083
電話番号:0293-46-5311
開館時間:9:30〜17:00 ※入館は16:30まで
休館日:月(祝日・振替休日の場合は翌日休館)、12月29日〜2027年1月1日

海岸線の美術館(宮城県石巻市)

 2022年開館。東日本大震災後に整備された雄勝町の防潮堤を舞台に、町全体を美術館へと変えていくことを目指す屋外型アートプロジェクト。高さ約10メートル、全長約3.5キロメートルに及ぶ防潮堤をキャンバスとして、毎年壁画を制作しながら、地域住民やアーティストとともに新たな風景を育んでいる。

海岸線の美術館

 展示空間そのものが海岸線に広がっており、作品越しに雄勝湾の景色を楽しめるのも魅力。ドライブやツーリングで巡りながら鑑賞できるほか、海と共生してきた町の歴史や、震災からの復興の歩みを体感できるアートスポットとなっている。

住所:宮城県石巻市雄勝町上雄勝2-22
電話番号:090-5419-6783(一般社団法人 SEAWALL CLUB)

石ノ森萬画館(宮城県石巻市)

 2001年開館。『サイボーグ009』『仮面ライダー』などで知られる漫画家・石ノ森章太郎の作品と理念を紹介するミュージアム。原画展示や企画展、体験型展示を通じて、「萬画」の可能性を発信するとともに、マンガ文化を生かしたまちづくりの拠点として親しまれている。

石ノ森萬画館

 北上川河口の中瀬に建つ建物は、石ノ森自身の構想をもとに宇宙船をイメージして設計されたもの。館の周囲には川と港町の風景が広がり、散策路からは石巻港や海へと続く雄大な水辺の景観を楽しむことができる。

住所:宮城県石巻市中瀬2-7
電話番号:0225-96-5055
開館時間:9:00〜17:00(12月31日〜15:00)
休館日:火(休日の場合は翌営業日) ※ただし、4月29日~5月5日、7月21日~8月24日、12月24日~1月7日、3月25日~4月7日の期間は無休

リアス・アーク美術館(宮城県気仙沼市)

 1994年に開館したリアス・アーク美術館は、三陸沿岸地域の美術や歴史、民俗文化を総合的に紹介する館だ。「収蔵美術作品展」のほか、「東日本大震災の記録と津波の災害史」など地域の記憶を伝える常設展示を行い、震災の記録を未来へ継承する役割も担っている。

リアス・アーク美術館

 気仙沼湾を望む丘陵地に建ち、館内やレストランからはリアス海岸特有の入り組んだ海岸線と港町の景色を一望できる。鑑賞後は気仙沼港や魚市場周辺へ足を延ばし、三陸ならではの海の風景と食文化をあわせて楽しみたい。

住所:宮城県気仙沼市赤岩牧沢138-5
電話番号:0226-24-1448
開館時間:9:30〜17:00 ※最終入館は16:30まで
休館日:月、火、祝日の翌日(土日を除く)、月曜祝日振替(該当週の水曜日)

小樽芸術村(北海道小樽市)

 2016年に開設された小樽芸術村は、明治から昭和初期にかけて建てられた銀行や石造倉庫など歴史的建造物を活用したミュージアム群。ステンドグラス美術館、似鳥美術館、西洋美術館、浮世絵美術館などからなり、国内外の美術・工芸作品を紹介するとともに、小樽の歴史的景観の保存・継承にも取り組んでいる。

 各館は小樽運河沿いに点在しており、港町ならではの街並みや石造倉庫群を巡りながら鑑賞できるのが特徴。運河沿いの散策や小樽港まで足を延ばせば、海と歴史的建築が織りなす風景をゆったりと楽しむことができる。

住所:北海道小樽市色内1-3-1
電話番号:0134-31-1033
開館時間:[5~10月]9:30〜17:00[11~4月]10:00~17:00 ※入場は閉館30分前まで
休館日:[5~10月]毎月第4水曜日[11~4月]毎週水曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始 ※企画展の開催・展示替えなどによる、臨時休館や休館日変更の場合あり