2025.2.28

今週末に見たい展覧会ベスト16。京都の黒田辰秋展から東京のミロ展まで

今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

展示風景より 撮影=編集部
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もうすぐ閉幕

原田裕規「夢と影」(ANOMALY

原田裕規 光庭 2024 ©︎Yuki Harada

 東京・天王洲のANOMALYで初個展となる原田裕規「夢と影」が3月1日で閉幕する。

 同展は、「ドリームスケープ(=夢)」と「シャドーイング(=影)」のふたつのシリーズを通覧することで、原田の全貌を紹介している。広島市現在美術館の「原田裕規:ホーム・ポート」(〜2月9日)にあわせて開かれた個展でもあり、会場では「シャドーイング」シリーズに加えて、「ドリームスケープ」シリーズの作品《ホーム・ポート》を、デジタルとフィジカルの2バージョンで展開。また、最新作《光庭》が、広島以外で初公開されている。

会期:2025年2月1日〜3月1日
会場:ANOMALY
住所:東京都品川区東品川1-33-10 Terrada Art Complex I 4階
電話番号:03-6433-2988
開館時間:12:00〜18:00 
休館日:日月祝
料金:無料

「瑞祥のかたち」(皇居三の丸尚蔵館

展示風景より、手前は沼田一雄《陶彫唐獅子》(1928)

 2026年秋に全面開館予定の皇居三の丸尚蔵館で、新年を祝う展覧会「瑞祥のかたち」が3月2日まで開催中だ。レポートはこちら

 本展の主題となるのは、古くから愛されてきた様々な「吉祥」のモチーフ。新しい年の到来を喜び、人生の節目に幸福を願う気持ちは、古くから様々な造形にたくされてきた。なかでも、古代中国において不老不死の仙人が住むと考えられた蓬莱山は、日本では吉祥図として描かれ、長寿を象徴する鶴と亀が添えられた島台などの縁起物としても表されたという。このように、本展ではめでたいことの訪れを告げる「瑞祥」の造形美を紹介するものとなっている。

会期:[前期]2025年1月4日~2月2日、[後期]2025年2月4日~3月2日
会場:皇居三の丸尚蔵館
住所:東京都千代田区千代田1-8 皇居東御苑内
開館時間:9:30~17:00(金土〜20:00。ただし2月28日を除く) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月
料金:一般 1000円 / 大学生 500円 / 高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方 無料

アートプロジェクト「ある⽇」(座間市役所/ビナウォークほか)

展示風景より、キュンチョメ《一粒の海と歩く》

 社会との接点をうまく構築できず、孤独・孤⽴している(と感じている)⼈たちとともにあることを、アートの観点から考えるプロジェクト「ある⽇」。神奈川県⼤和市・海⽼名市・座間市・綾瀬市の連携によって行われるこのプロジェクトの展覧会企画が今週末に閉幕する。キュレーションは田中みゆき(キュレーター、プロデューサー)。レポートはこちら

 同プロジェクトは、ワークショップを中心にアートの現場を創出するもので、飯川雄大、金川晋吾、キュンチョメの3組のアーティストと、相談支援に関わる人々によってつくられている。こうしたワークショップのひとつの結実として、座間市役所と海老名市の海老名駅前のビナウォーク(ViNAWALK)で展覧会が開催されるかたちとなっている。

会期:①2025年2⽉21⽇〜3⽉2⽇ ②2025年2⽉21⽇〜28⽇
会場:①座間市役所 ②海⽼名中央公園・ビナウォーク
住所:①神奈川県座間市緑ケ丘1-1-1 ②神奈川県海老名市中央1-291-3
開館時間:9:00〜17:00
休館日:会期中無休
料金:無料

「栗林隆 Roots」(神奈川県立近代美術館 葉山

展示風景より、《Tanker Project in The Museum of Modern Art,Hayama》(2024)

 アーティスト・栗林隆による個展「栗林隆 Roots」が3月2日までの会期となっている。レポートはこちら

 栗林は1968年長崎生まれ。現在はインドネシアと日本を往復しながら活動しているアーティストだ。栗林は活動開始から一貫して「境界」をテーマに、ドローイングや、インスタレーションや映像などの多様なメディアを用いて身体的体験を観客にうながす作品を国内外で発表してきた。

 同館は、現在展示室の改修工事中。そのため、今回栗林は展示空間ではないエントランスや講堂などで作品を展開し、展覧会を成立させている。

会期:2024年12月14日〜2025年3月2日
会場:神奈川県立近代美術館 葉山
住所:神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
開館時間:9:30〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月
料金:一般 1000円 / 20歳未満・学生 850円 / 65歳以上 500円 / 高校生 100円 / 中学生以下無料

「生誕120年 人間国宝 黒田辰秋―木と漆と螺鈿の旅―」(京都国立近代美術館

展示風景より、《拭漆楢家具セット》(1964)

 京都国立近代美術館で、生誕120年を迎える人間国宝・黒田辰秋(1904~1982)の回顧展「生誕120年 人間国宝 黒田辰秋―木と漆と螺鈿の旅―」が3月2日まで開催されている。担当学芸員は大長智広(同館主任研究員)。レポートはこちら

 黒田は出身地である京都を拠点に活動した日本を代表する木漆工芸家であり、1970年には木工芸の分野において初めてとなる重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された人物だ。木と漆を用いた実用性と美の両立を追求し、図案・素地づくりから装飾までを一貫して自身で手がけることで独自の創作世界を切り開いた。

 会場では、黒田の生涯と作品を「第1部 黒田辰秋の軌跡『黒田辰秋 人と作品』より」「第2部 用と美の邂逅」といった2部、233点を通じて紹介している。

会期:2024年12月17日~2025年3月2日
会場:京都国立近代美術館
住所:京都市左京区岡崎円勝寺町
開館時間:10:00〜18:00(金〜20:00)
休館日:月
料金:一般 1200円 / 大学生 500円

「Space In-Between:吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン」(大阪中之島美術館

展示風景より

 大阪中之島美術館で開催中に「Space In-Between:吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン」が3月2日に閉幕する。レポートはこちら

 同展は、パートナーであり個々の芸術家・デザイナーでもあった2人の活動に焦点を当てる国内初の大規模な回顧展だ。会場では、それぞれの個展形式で吉川の作品を約130点、ミューラー=ブロックマンの作品約60点を展示しており、大きく分けて「第1章 Space In-Between:吉川静子」「第2章 Space In-Between:ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン」の2部構成。第1章では、吉川静子による作品を10つのセクションに分けて紹介している。

会期:2024年12月21日〜2025年3月2日
会場:大阪中之島美術館 5階展示室
住所:大阪府大阪市北区中之島4-3-1
電話番号:06-4301-7285(なにわコール、8:00〜21:00) 
開場時間:10:00〜17:00 ※入場は16:30まで
休館日:月
料金:一般 1700円 / 高大生 1100円 / 中学生以下 無料

「あつまれ!どうぶつの模様」(文化学園服飾博物館

肩掛(部分)[シホー] 1970〜80年代 ラオス

 東京・新宿にある文化学園服飾博物館で「あつまれ!どうぶつの模様」が3月5日まで開催されている。

 鳥や獣などの動物をモチーフとした模様を衣服に取り入れることは、様々な地域で見られる。それらの動物の模様からは、それぞれの民族がどのような動物を目にし、どのように暮らしを営んでいるのかが垣間見えるだろう。

 本展は、世界各地の衣服に表される動物の模様を集め、それらの持つ意味を研究。遠ざかりつつある人間と動物の本来あるべき関係を改めて考える機会となる。

会期:2024年12月5日〜2025年3月5日
会場:文化学園服飾博物館
住所:東京都渋谷区代々木3-22-7 新宿文化クイントビル1階
電話番号:03-3299-2387 
開館時間:10:00〜16:30 ※入館は閉館の30前まで
休館日:日祝 
料金:一般 500円 / 大学・高校生 300円 / 中学・小学生 200円 / 障がい者とその付添者1名 無料

今週開幕

「総合開館30周年記念 鷹野隆大 カスババ ―この日常を生きのびるために」(東京都写真美術館

展示風景より 撮影=編集部

 東京・恵比寿の東京都写真美術館で、「総合開館30周年記念 鷹野隆大 カスババ ―この日常を生きのびるために」がスタートした。会期は6月8日まで。レポートはこちら

 同展は、東京都写真美術館の総合開館30周年を記念して実施される展覧会のひとつ。タイトルである「カスババ」とは、鷹野の代表的な作品シリーズの名称であり、カスのような場所(バ)を意味する造語でもあるという。会場では、日常をテーマとしたスナップショットシリーズを中心に、初公開作品も含めた116点を紹介。写真のみならず、映像、インスタレーションと多岐にわたる表現方法で、実験、再編しながら新たな表現に挑戦し続ける鷹野の制作にせまるものだ。

会期:2025年2月27日~6月8日
会場:東京都写真美術館 2階展示室
住所:東京都目黒区三田 1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内 
開館時間:10:00〜18:00(木金〜20:00)※入館は閉館30分前まで  
休館日:月(ただし、5月5日は開館)、5月7日
料金:一般 700円 / 学生 560円 / 中高生・65歳以上 350円

「加藤泉×千總:絵と着物」(千總ギャラリー)

展示風景より、手前から《Untitled(ミミズク Horned Owl - Blue)》、《Untitled(ゼンマイ Fern Shoot - Ocher)》(ともに2024)

 千總ギャラリーで「加藤泉×千總:絵と着物」が開幕した。レポートはこちら

 千總は1555年に京都・烏丸三条で創業し、2025年に470周年を迎える。この節目の年に向けて千總は、加藤泉との作品制作を行った。なかでも着物型の作品は、加藤によるスケッチをもとに、糸目友禅や描き友禅、絞り染め、刺繍、仕立てまで、20から30にもおよぶ伝統的な工程を経て制作され、京都在住の専門職人たち20名以上のチームワークによってようやく完成したという。

 本展では、着物作品に加え、着物としては製品化されなかった生地を使用したアート作品も展示。京友禅と現代美術との新たな出会いが期待される。

会期:2025年2月27日〜9月2日
会場:千總ギャラリー
住所:京都府京都市中京区三条通烏丸西入御倉町80番地
開館時間:10:00〜17:00(3月1日は〜15:00) 
休館日:水、3月8日、3月9日 
料金:無料

「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2025」(京都国立博物館明治古都館、京都新聞ビル地下1階、東福寺)

展示風景より、本岡景太のブース

 京都を舞台にしたアーティスト主導のアートフェア「ARTISTS' FAIR KYOTO 2025」が開催中。3月2日まで。

 8回目の開催となる本フェアは、次世代のアーティストが世に羽ばたくためのきっかけづくりとして、また来場者とアーティストとのダイレクトなコミュニケーションを生み出す新しいスタイルのフェアを志向してきた。今回もディレクター・椿昇のもと、テーマを「Singularity of Art(シンギュラリティ オブ アート)」として開催される。

 メイン会場は、前回初会場となった京都国立博物館 明治古都館と例年インダストリアルな空間で作品を演出する京都新聞ビル地下1階となる。ここでペインティングからテクノロジーを駆使したインスタレーションまで、多種多様な表現手法の作品を展示・販売する。さらに、東福寺ではアドバイザリーボードの展覧会も開催。また京都の街中に展開するサテライト会場や若手批評家育成プロジェクトなどもチェックしたい。

会期:2025年2月28日〜3月2日(東福寺は〜3月6日)
会場:京都国立博物館明治古都館、京都新聞ビル地下1階、東福寺
住所:京都市東山区茶屋町527(京都国立博物館明治古都館)、京都新聞ビル(京都市中京区烏丸通夷川上ル少将井町239)、東福寺(京都市東山区本町15-778)
開場時間:京都国立博物館明治古都館 9:30~17:00 / 京都新聞ビル地下1階 10:00~17:00 / 東福寺 9:00〜16:00 ※いずれも入場は閉場の30分前まで

「ミロ展」(東京都美術館

 東京・上野の東京都美術館で、特別展「ミロ展」が3月1日より開幕する。

 2022年には、国内では20年ぶりとなる大規模な回顧展「ミロ展―日本を夢みて」がBunkamura ザ・ミュージアムほかで開催され話題を集めた。本展は、ミロの画業の全体を、初期から晩年までの代表作によって紹介するものになるという。

会期:2025年3月1日〜7月6日
会場:東京都美術館
住所:東京都台東区上野公園8-36
電話番号:050-5541-8600 
開館時間:9:30〜17:30(金~20:00) ※入室は閉室の30分前まで 
休館日:月(ただし、4月28日、5月5日は開室)、5月7日
料金:一般 2300円 / 大学生・専門学校生 1300円 / 65歳以上 1600円 / 18歳以下、高校生以下 無料

「ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ」(アーティゾン美術館

 東京・京橋のアーティゾン美術館で、「ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ」が開催される。会期は3月1日〜6月1日。

 同展では、この二人を20世紀前半を代表するアーティストであることに加え、パートナー関係という視点からも取り上げるものとなる。個々の創作活動を紹介するとともに、両者がそれぞれの制作に及ぼした影響やデュオでの協働制作の試みに目を向け、パートナーシップの上にいかなる創作の可能性を見出せるかを再考するという。

 会場では、ドイツとフランスのアルプ財団をはじめとする国外のコレクションよりトイバー=アルプの作品45点、アルプの作品40点、そして、多様な様態からなる両者のコラボレーショ ン作品14点、計99点が出品予定となっている。

会期:2025年3月1日〜6月1日
会場:アーティゾン美術館 6階展示室
住所:東京都中央区京橋1-7-2
開館時間:10:00〜18:00(金〜20:00)※入館は閉館の30分前まで 
休館日:月(ただし、5月5日は開館)、5月7日
料金:[ウェブ予約]1800円 / [窓口販売]2000円 / 学生無料 
※日時指定予約制
※予約枠に空きがあれば、美術館窓口でもチケット購入が可能。
※中学生以下はウェブ予約不要。

「硲伊之助展」(アーティゾン美術館

硲伊之助 燈下 1941 キャンバスに油彩 硲伊之助美術館(加賀市美術館寄託)

 同じくアーティゾン美術館で、硲伊之助(はざま・いのすけ、1895〜1977)の東京で初めてとなる回顧展が開催される。会期は3月1日〜6月1日。

 本展では、油彩画、版画、磁器などの作品と資料83点、硲と関わりのあるアーティゾン美術館の西洋絵画コレクション17点、あわせて100点を展示。画家だけでなく、コレクター、展覧会の立役者という硲の多様な側面を紹介するこれまでの回顧展とは一線を画す内容となる。 

会期:2025年3月1日〜6月1日
会場:アーティゾン美術館
住所:東京都中央区京橋1-7-2
電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00〜18:00(金〜20:00まで) ※入館は閉館の30分前まで 
休館日:月(5月5日は開館)、5月7日 
料金(日時指定予約制、ウェブ予約):1800円 / 窓口販売 2000円 / 学生無料(要ウェブ予約) ※予約枠に空きがあれば、美術館窓口でもチケット購入可能。中学生以下はウェブ予約不要。この料金で同時開催の展覧会をすべて観覧可能。

内藤礼「breath」(タカ・イシイギャラリー京橋)

内藤礼 タマ/アニマ(わたしに息を吹きかけてください) 2023
水、ステンレスに塗装 ミュンヘン州立版画素描館「breath」展展示風景 撮影=畠山直哉

 タカ・イシイギャラリー京橋で、内藤礼の個展「breath」がスタートする。本展はタカ・イシイギャラリー 六本木での個展と同時開催。

 本展で発表されるのは《color beginning / breath》だ。同作は2020年、紙に絵具を置き「色彩(生)」が顕れた瞬間に心に沸き起こる純真な驚きと喜びの経験を契機とし、人間の無意識を見つめようとした《color beginning》から始まった平面作品。同作品群は2023年にMtK Contemporary Artで発表され、ミュンヘン州立版画素描館での展覧会へとつながっていった。

 また「生まれておいで 生きておいで」では《color beginning / breath》へと発展し、縄文時代の土製品との出会いを通して、何億年もの間にこの世から旅立った幾多の生を投影する空間としての広がりを持ち始めた。本展で発表される《color beginning / breath》がどのような景色を見せてくれるのか、注目が集まる。

会期:2025年3月1日〜29日
会場:タカ・イシイギャラリー 京橋
住所:東京都中央区京橋1-7-1 TODA BUILDING 3階
電話番号:03-6434-7010 
開館時間:11:00〜19:00
休館日:日月祝 
料金:無料

特別展示「ホセ・ダヴィラ 私は目を閉じて見るほうがいい-ジョゼフ・アルバースとの対話」(群馬県立近代美術館

ホセ・ダヴィラ Homage to the Square 2024 Courtesy of the artist. Photo by Agustín Arce.

 群馬県立近代美術館で「ホセ・ダヴィラ 私は目を閉じて見るほうがいい─ジョゼフ・アルバースとの対話」が開催される。

 ホセ・ダヴィラ(1974〜)は、メキシコのグアダラハラを拠点に活動するアーティスト。金属やガラス、玉石などの身近な素材を絶妙な均衡で組みあわせる立体作品や、20世紀のアーティストや建築家の作品を引用、考察した作品で知られている。

 本展では、ダヴィラの作品とアルバースの「正方形讃歌」シリーズの作品をあわせて展示する。時代を超えて人々を惹きつけるアルバースのかたちと色彩に対する探求、そして、美術史と対話することで新たな芸術を生み出すダヴィラの挑戦を紹介するものとなる。

会期:2025年3月1日〜4月6日
会場:群馬県立近代美術館
住所:群馬県高崎市綿貫町992-1
電話番号:027-346-5560 
開館時間:9:30〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし、祝日の場合は翌平日休館) 
料金:一般 300円 / 大高生 150円 / 中学生以下 無料

「リニューアルオープン記念特別展 What’s New! 大阪市立美術館 名品珍品大公開!!」(大阪市立美術館

 大阪市立美術館で、リニューアルオープン記念特別展として「What’s New! 大阪市立美術館 名品珍品大公開!!」が開催される。会期は3月1日〜30日。

 本展のタイトルにある「What's new」という言葉には、久しぶりに会った相手に「お変わりはありませんか」と軽く近況を尋ねる挨拶と「最新情報/新着情報」のふたつの意味がある。この展覧会名には、約2年半におよぶ休館期間を経て来館者へ、親しみを込めた挨拶と、リニューアルした最新の姿を披露するというの意味が込められているという。

 本展では、館内の全フロアを特別展会場とし、絵画や書蹟、彫刻、漆工、金工、陶磁など分野ごとに選りすぐりの作品約250件を一堂に展観。同館を代表する名品たちに加え、これまであまり紹介する機会のなかった「珍品」ともいえる作品も織り交ぜ、大阪市立美術館の「変わらぬ魅力と新たな魅力」を伝える展覧会になるだろう。

会期:2025年3月1日〜30日
会場:大阪市立美術館
住所:大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82
電話番号:06-4301-7285(大阪市総合コールセンター) 
開館時間:9:30〜17:00(3月1日は10:00〜) 
休館日:月 
料金:一般 1800円 / 高大生 1200円 / 中学生以下 無料