HAPS KYOTO selection #7 澤田華「リビング・デッドの足並み」

　HAPSオフィス1Fで「HAPS KYOTO selection #7 澤田華『リビング・デッドの足並み』」が開催されている。

　HAPSは、京都市にゆかりある若手アーティストの作品販売を支援するため、「HAPS KYOTO」出展作品をオフラインで直接見てもらう展覧会シリーズ「HAPS KYOTO selection」を定期的に開催している。

　今回は「HAPS KYOTO selection」第7回として、写真・映像を題材として扱うアーティスト・澤田華をフィーチャーした展覧会を開催。

　澤田華は1990年京都府生まれ。2016年に京都精華大学大学院芸術研究科博士前期課程を修了。自身の経験のなかで生じた些細な疑問や引っ掛かりを起点に、写真・映像をはじめとした様々な表現形態を用いて制作を行ってきた。普段は何気なく受け入れてしまう行為や経験を、過剰にしたり分解したりすることで混乱を生じさせ、そこで起きていることを顕在化させようと試みる。

　本展で澤田は、日頃見過ごしてしまいがちな日常の経験における小さな違和感を、写真や映像を中心とした多彩なメディアのインターフェース上に強調・分解することを通じて、知覚や記憶、それを記録する手段の不確かさと可能性を提示。映画史における古典とされながら事実上のパブリック・ドメインとなっている作品を活用し、HAPSの環境を取り込んだ新作を含む、計3点の映像作品を展示している。