EXHIBITIONS

松井冬子「懼恐(おそれ)の時代」

ナカジマアート
2025.03.14 - 04.03

松井冬子 終極にある異体の散在 2007 絹本着色、軸 124.3 × 97.4 cm 作家蔵 ©Fuyuko MATSUI

 ナカジマアートで、松井冬子による個展「懼恐(おそれ)の時代」が開催される。

 痛みや恐怖、生と死の境界を描き、深い衝撃を与えてきた松井冬子。2014年、松井は48枚の障壁画《生々流転》(新宿瑠璃光院白蓮華堂)にすべてを注ぎ、創作の時間へと身を投じた。

 10年の歳月を経たいま、新たな表現の地平へと踏み出す本展では、「懼怖(おそれ)の時代」を象徴する作品を発表。

 さらに14年ぶりに《終極にある異体の散在》が特別展示。本作は、250年の歴史を誇る世界的なブリタニカ百科事典の哲学と宗教の領域のなかで、ボッティチェリ、ミケランジェロ、ヤン・ファン・エイク、ブリューゲル、ヒエロニムス・ボスといった巨匠たちと並び、地獄の十景の一作として紹介されている。