EXHIBITIONS
志水児王「Radius」
MISA SHIN GALLERY で志水児王の個展「Radius」が開催される。
志水はこれまで、人々の身体や意識ではとらえきれない微細な物理現象に着目し、芸術と自然科学の交差点に立つ実践を続けてきた。本展では、宇宙線や隕石といった地球外の物質をテーマとしたインスタレーション、ドローイング、写真による新作群を発表する。
本展タイトル「Radius」はラテン語に由来し、古代ローマでは円の測量にもちいられる棒状の道具を指す。そこから「半径」や「放射、放射状のもの」へと語義が広がり、現在は放射線に関わる多くの用語や「ラジオ」の語源になっている。この語には、ある一点から放射状に広がるエネルギーや、線的な力のイメージが内包。また「範囲」や「影響力」の比喩にもあてられる。
今回、志水はおもにふたつの事柄に着目した。ひとつは、宇宙のどこかで絶えず発生する高エネルギー粒子=宇宙線。もうひとつは、それらが絶えず地球へと降り注ぎ、人々の身体や環境にリアルタイムで作用しているという事実だ。本展では、モロッコ、チェコ、ロシア、オーストラリア、アメリカなど、世界各地で採取された隕石をもちいたドローイング作品「Collision」(1994〜)に加え、自動追尾システムをもちい昼間には見えない星座を追う「star while day time」(1992〜)シリーズもあわせて紹介する。
志水はこれまで、人々の身体や意識ではとらえきれない微細な物理現象に着目し、芸術と自然科学の交差点に立つ実践を続けてきた。本展では、宇宙線や隕石といった地球外の物質をテーマとしたインスタレーション、ドローイング、写真による新作群を発表する。
本展タイトル「Radius」はラテン語に由来し、古代ローマでは円の測量にもちいられる棒状の道具を指す。そこから「半径」や「放射、放射状のもの」へと語義が広がり、現在は放射線に関わる多くの用語や「ラジオ」の語源になっている。この語には、ある一点から放射状に広がるエネルギーや、線的な力のイメージが内包。また「範囲」や「影響力」の比喩にもあてられる。
今回、志水はおもにふたつの事柄に着目した。ひとつは、宇宙のどこかで絶えず発生する高エネルギー粒子=宇宙線。もうひとつは、それらが絶えず地球へと降り注ぎ、人々の身体や環境にリアルタイムで作用しているという事実だ。本展では、モロッコ、チェコ、ロシア、オーストラリア、アメリカなど、世界各地で採取された隕石をもちいたドローイング作品「Collision」(1994〜)に加え、自動追尾システムをもちい昼間には見えない星座を追う「star while day time」(1992〜)シリーズもあわせて紹介する。