海と一緒に楽しみたい美術館・アートスポットベスト10(西日本)
全国の美術館・博物館のなかには海と近いロケーションにあるスポットも少なくない。ここでは、海も一緒に楽しめる西日本エリアのミュージアムのなかから、とくに注目したい10ヶ所をピックアップしてお届けする。※本記事は7月1日24時まですべての方に全文お読みいただけます。

兵庫県立美術館(兵庫県神戸市)
阪神・淡路大震災からの「文化の復興」のシンボルとして、2002年、神戸東部新都心(HAT神戸)に開館した兵庫県立美術館。ここは世界的建築家・安藤忠雄が設計を手がけた巨大美術館で、延床面積約2万7500平方メートルという西日本最大級の規模だ。

美術館が位置するのは神戸の湾岸エリア。美術館を象徴する3つの大屋根は海側に突き出しており、そこからは神戸の湾岸エリアを望むことができる。また美術館と一体で整備された隣接する広大な「なぎさ公園」では名和晃平や三沢厚彦らのパブリック・アートも点在。美術館とあわせて、大阪湾を見ながら散策してみてほしい。
住所: 神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
電話番号:078-262-0901
開館時間:10:00~18:00 ※入場は17:30まで
休館日:月(ただし祝日の場合は開館し、翌平日休館)、年末年始(12月31日、1月1日)、メンテナンス休館
直島(香川県香川郡)
海とアートの組み合わせ、といえば瀬戸内海に浮かぶ直島は欠かせないスポットだ。

直島では、安藤忠雄建築である李禹煥美術館にぜひ立ち寄りたい。ここでは長さ25メートル×幅3メートルのステンレス板と同じ長さ・幅・素材のアーチ、2つの自然石からなる大作《無限門》(2019)が、海と鑑賞者をつないでくれるだろう。

また、2025年5月に開館した直島新美術館も、直島における新たなアートスポットとして見逃せない。直島の集落のなかに佇むこの建物は、地上1階、地下2階の3階建て。丘のうえに位置しており、その稜線を緩やかにつなぐ大きな屋根が建築的な特徴とも言えるだろう。館内に併設された「&CAFE (アンドカフェ)」では、オリジナルメニューを楽しみながら瀬戸内海を一望することもできる。
住所:[李禹煥美術館]香川県香川郡直島町字倉浦1390、[直島新美術館]⾹川県⾹川郡直島町3299-73
開館時間:[李禹煥美術館]10:00~18:00(10月1日~2月末日は~17:00)、[直島新美術館]10:00~16:30 ※ともに入館は閉館の30分前まで
休館日:ともに月(祝日の場合開館、翌日休館)
犬島精錬所美術館(岡山県岡山市)・豊島美術館(香川県小豆郡)
直島とあわせて訪れたいのが、同じく瀬戸内海にある犬島と豊島だ。犬島にある犬島精錬所美術館は、犬島に残る銅製錬所の遺構を保存・再生したもので、「遺産、建築、アート、環境」による循環型社会を提案するプロジェクトとして20世紀初頭に稼働していた犬島精錬所の遺構を活用して建てられた。

「在るものを活かし、無いものを創る」をコンセプトとした同館では、製錬所の既存の煙突やカラミ煉瓦、太陽や地熱などの自然エネルギーを利用した環境に負荷を与えない三分一博志による建物に、日本の近代化に警鐘を鳴らした三島由紀夫をモチーフとした柳幸典の作品《ヒーロー乾電池》(2008)を展示。海風を感じながら、犬島の遺構をじっくりと散策したい。
住所:岡山県岡山市東区犬島327-4
電話番号:086-947-1112
開館時間:9:00~16:30 ※最終入館16:00
休館日:火〜木(3月1日~11月30日)※ただし祝日の場合は開館、全日(12月1日~2月末日)

いっぽうの豊島では、2010年に開館した豊島美術館に訪れたい。建築家・西沢立衛が設計した建物は、水滴のようなかたちが特徴。地元住民とともに再生させた棚田の広大な敷地の一角、豊島唐櫃(からと)の小高い丘に位置し、瀬戸内海を望むことができる。内部空間にはアーティスト・内藤礼の作品《母型》(2010)のみが展示されており、特別な時間が流れる美術館と言えるだろう。
住所:香川県小豆郡土庄町豊島唐櫃607
電話番号:0879-68-3555
開館時間:10:00〜17:00(3月1日〜10月31日)、10:00〜16:00(11月1日〜2月末日) ※ともに入館は閉館の30分前まで
休館日:火(3月1日〜11月30日)、火水木(12月1日〜2月末日)※ただし祝日の場合は翌日




















