全世界のギャラリーを対象に初開催の「Focus」セクション これまで「Focus Asia」としてアジアのギャラリーを対象に開催していたセクションでは、キュレーターのイ・ソルヒをアドバイザーに迎え、2014年以降に設立された16の新進ギャラリーを世界各国から集結させた。各ギャラリーは単一のアーティストの作品を提示しており、それぞれの作家性と集中して向き合うことができるブースが並ぶ。本企画に日本から参加したのは、東京・馬喰町に拠点を置くギャラリー・CON_と、大阪・南船場を拠点とするMarco Galleryだ。
「Focus」のCON_のブース、キム・ミンヒの作品 「Focus」のMarco Galleryのブース、熊谷卓哉の作品 Courtesy of Marco Gallery CON_はK-POP、アニメ、インターネットカルチャーにおける女性像を、油彩とアクリルを交えながら平面に表す韓国のアーティスト、キム・ミンヒ(1991〜)を紹介していた。Marcoは、ガチャガチャと彫刻を通して、複製・流通するイメージが人々の手に渡り、共有されることで新たな価値やつながりが生まれる仕組みを探る熊谷卓哉を紹介。
「Focus」のイェフディ・ホランダー・パッピのブース、ガブリエル・マッサンの作品 サンパウロのイェフディ・ホランダー・パッピ(Yehudi Hollander-Pappi)は、黒人としてのアイデンティティ、植民地主義の記憶、クィア文化といった要素を「イマジナリーな生態系(Virtual Ecosystems)」として構築するガブリエル・マッサン(1996〜)の、インタラクティブなインスタレーションを出展。
「Focus」のN/Aのブース、キム・ムヨンの索引 ソウルのオルタナティブ・スペース、N/Aはキム・ムヨン(1996〜)の作品を紹介していた。演劇の構造を引用しつつ、植民地支配や再教育などを行う学校という制度、あるいは傷病の患者を隔離する病院制度といった歴史の再確認を呼びかける。
「Focus」のホイッスルのブース、dpgp78の作品 同じくソウルのオルタナティブ・スペースであるホイッスルは、ム・ジファン(1996〜)とミン・ソンシク(1991〜)によるアーティスト・デュオ、dpgp78をプレゼンテーション。ドローイング、発泡スチロールを用いた立体、マーカーやエアブラシ、ZINEの制作など、多様な媒体を用いて制作をしており、本フェアでも発泡スチロールを支持体としたドローイングシリーズが展示されていた。
ーーーーーーーーーー 【訂正:2026年9月5日13時】初出時「4年目を迎えた『Focus』」のセクションで、「本企画で日本から唯一参加したのは、馬喰町に拠点を置くギャラリー・CON_」としましたが、本企画に日本から参加しているのはCON_とMarco Galleryの2ギャラリーでした。訂正してお詫びいたします(該当箇所は修正済み)。 【訂正:2026年9月6日2時】初出時「4年目を迎えた『Focus』」のセクション」としましたが、正しくは4年間「Focus Asia」を開催し、5年目となる今年は「Focus」として全世界を対象に初開催でした。訂正してお詫びいたします(該当箇所は修正済み)。