工藤地央「あしたのきち」

　CAI03で、工藤地央の個展「あしたのきち」が開催される。

　工藤は北海道旭川市生まれ。幼少期からものづくりに親しみ、札幌市立大学デザイン学部に進学する。山田良ゼミにて建築を学ぶなかで、インスタレーションを中心に自身のアートワークを展開。現在は札幌を拠点に、視覚表現と身体表現の交差をテーマに活動している。

　2024年には個展「いのちのちてん」を開催し、生命と存在をめぐるインスタレーションを発表。同年、ペルーデザインビエンナーレ2024にてポスターデザインが入選するなど、グラフィックデザインの領域でも評価を得ている。また、ダンサー鈴木明倫・坂本菜々子との出会いを契機にジャズダンスに取り組み、DANCE STUDIO LoReにて身体表現の探求を続けている。現在、デザイン事務所「Shiori Graphic」に所属しつつ、アートとデザイン、ダンスを横断しながら国内外で活動を広げている。

　膨大な情報のなかで選択を迫られ、迷いながらも歩み続ける日常。時間は流れ、昨日は今日となり、今日がまた新たな「あした」へとつながっていく。本展では、そんな日常の営みのなかにある「あしたをつくる要素」を5つに再構成し、新作のグラフィックとインスタレーションを制作し発表する。