EXHIBITIONS
ABANG「Sun don't go! ver.2」
SH GALLERYで、韓国出身の作家・ABANG(アバン)の日本初個展が開催される。
ABANGは、ニューヨーク・タイムズ誌、VALENTINOやASICSとのコラボレーションでも注目を集め、鮮やかな色彩と自由な発想で、既成概念に挑む作品を発表している。本展についてABANGは次のようにコメントしている。
「旅行は一日たりとも予想通りに進むことなく、毎回思いがけない方向へと流れていきました。 そのたびに新鮮な気持ちを味わい、同じ風景も新たに感じられたのです。
偶然だけで繋がっていた長い旅の終わりには、やはり思いもしなかった大きな感情が残り、日常に戻った私はこれまで経験したことのないような恋しさに悩まされました。
ソウルのあちこちで、好きなあの街に似た風景を見つけました。
下り坂で街路樹の影を楽しみながら自転車に乗るとき、漢江から対岸の街の灯りを見るとき、坂の多い街の路地を息を切らしながら登るとき、小さくて少し古びたホテルの前を通るとき、傘もささずに雨にずぶ濡れになるとき、地下鉄やバスのアナウンスが入った音楽を聴くとき、街中で柔軟剤の香りに出会ったとき、あるいは食べ物のもちもちとした食感などからも、あの街を思い出しました。
そんな共通点を見つけるたびに、まるで最近誰かと別れたかのような切なさとどうしようもない悲しみに襲われ、『これは恋なのだ』と思ったのです。
展示とは、私の一連の時間と感情の流れを、できるだけ平らに、簡潔に圧縮し、包装せずにそのまま差し出すプレゼントのようなものです。
今回の展示は、好きな街で出会った贈り物のような瞬間を、自由な線と彩色で描いたドローイングを中心に展開しました。
作品の多くは手のひらサイズのドローイングブックから始まり、下描きもせずに描いたため、その筆致は、行き先も決めずに旅したあの頃の私自身を表しています。
夕暮れ時、『今日が終わらなければいいのに』と願いながら小さくつぶやいた『Sun, don’t go!』という声と、愛する街で過ごしたあの時間を、ぜひ共有したいと思います。」(プレスリリースより)
ABANGは、ニューヨーク・タイムズ誌、VALENTINOやASICSとのコラボレーションでも注目を集め、鮮やかな色彩と自由な発想で、既成概念に挑む作品を発表している。本展についてABANGは次のようにコメントしている。
「旅行は一日たりとも予想通りに進むことなく、毎回思いがけない方向へと流れていきました。 そのたびに新鮮な気持ちを味わい、同じ風景も新たに感じられたのです。
偶然だけで繋がっていた長い旅の終わりには、やはり思いもしなかった大きな感情が残り、日常に戻った私はこれまで経験したことのないような恋しさに悩まされました。
ソウルのあちこちで、好きなあの街に似た風景を見つけました。
下り坂で街路樹の影を楽しみながら自転車に乗るとき、漢江から対岸の街の灯りを見るとき、坂の多い街の路地を息を切らしながら登るとき、小さくて少し古びたホテルの前を通るとき、傘もささずに雨にずぶ濡れになるとき、地下鉄やバスのアナウンスが入った音楽を聴くとき、街中で柔軟剤の香りに出会ったとき、あるいは食べ物のもちもちとした食感などからも、あの街を思い出しました。
そんな共通点を見つけるたびに、まるで最近誰かと別れたかのような切なさとどうしようもない悲しみに襲われ、『これは恋なのだ』と思ったのです。
展示とは、私の一連の時間と感情の流れを、できるだけ平らに、簡潔に圧縮し、包装せずにそのまま差し出すプレゼントのようなものです。
今回の展示は、好きな街で出会った贈り物のような瞬間を、自由な線と彩色で描いたドローイングを中心に展開しました。
作品の多くは手のひらサイズのドローイングブックから始まり、下描きもせずに描いたため、その筆致は、行き先も決めずに旅したあの頃の私自身を表しています。
夕暮れ時、『今日が終わらなければいいのに』と願いながら小さくつぶやいた『Sun, don’t go!』という声と、愛する街で過ごしたあの時間を、ぜひ共有したいと思います。」(プレスリリースより)