EXHIBITIONS
石部巧「ENCLOSURE」
亀戸アートセンターで、石部巧による個展「ENCLOSURE」が開催される。
石部はペインティングやシルクスクリーンプリントを軸に、多様な技法を用いたミクストメディア作品を制作している。本展「ENCLOSURE」では、近年取り組んでいる「enclosure(囲い)」シリーズの作品を中心に、新作と過去作、また過去作に手を加えたリミックス作品を発表する。
「enclosure」シリーズでは、支持体の縁に沿って引かれる複数のランダムな直線が画面に「囲い」を生み出し、その内と外に絵具や印刷物、シルクスクリーンプリントによるオブジェクト、独自の転写技法による要素、設計図記号などを配置することで構成が組み立てられている。
制作は「塗る、刷る、切る、貼る、剥がす」を繰り返す過程の中で進められ、絵具のかすれやプリントミス、支持体についた傷や汚れといった予期せぬハプニングも画面の一部として肯定的に取り込みながら構成される。
囲いは内と外を分ける役割を担いつつも、そこには小さな隙間を含む。その隙間は内と外を結びつける要因として機能するほか、ときには囲いを飛び越えて横断する線やオブジェクトが現れることで、相互のつながりはより複雑に揺さぶられる。特定の意味を持たない「囲い」の内外に置かれたテキストや画像、印刷片の配置や相互作用がそれらの関係性を生み出し、その関係性こそが作品の核となっているといえるだろう。
石部はペインティングやシルクスクリーンプリントを軸に、多様な技法を用いたミクストメディア作品を制作している。本展「ENCLOSURE」では、近年取り組んでいる「enclosure(囲い)」シリーズの作品を中心に、新作と過去作、また過去作に手を加えたリミックス作品を発表する。
「enclosure」シリーズでは、支持体の縁に沿って引かれる複数のランダムな直線が画面に「囲い」を生み出し、その内と外に絵具や印刷物、シルクスクリーンプリントによるオブジェクト、独自の転写技法による要素、設計図記号などを配置することで構成が組み立てられている。
制作は「塗る、刷る、切る、貼る、剥がす」を繰り返す過程の中で進められ、絵具のかすれやプリントミス、支持体についた傷や汚れといった予期せぬハプニングも画面の一部として肯定的に取り込みながら構成される。
囲いは内と外を分ける役割を担いつつも、そこには小さな隙間を含む。その隙間は内と外を結びつける要因として機能するほか、ときには囲いを飛び越えて横断する線やオブジェクトが現れることで、相互のつながりはより複雑に揺さぶられる。特定の意味を持たない「囲い」の内外に置かれたテキストや画像、印刷片の配置や相互作用がそれらの関係性を生み出し、その関係性こそが作品の核となっているといえるだろう。