EXHIBITIONS

特別展

鷹野隆大 カスババ ―この日常を生きのびるために―

2025.09.27 - 12.07
 広島市現代美術館で、特別展「鷹野隆大 カスババ ―この日常を生きのびるために―」が開催される。

 鷹野隆大は、1963年福井県生まれ。94年からセクシュアリティをテーマとした作品制作を始め、2005年の写真集『IN MY ROOM』で第31回木村伊兵衛写真賞を受賞。以後も国内外で活躍を続ける。98年からは、自らに「毎日撮ること」を課したプロジェクト「毎日写真」に取り組み、2011年にはそのなかから、日本の都市空間に存在する無秩序さをとらえた「カスババ」を発表した。近年は東日本大震災を契機に、写真の根源を問う「影」をテーマとした作品も展開している。

 本展のタイトルにある「カスババ」とは、鷹野による造語で「カスのような場所(バ)」の複数形を意味する。展覧会では、『IN MY ROOM』に代表されるセクシュアリティに関する作品に加え、「毎日写真」「カスババ」、そして「影」をモチーフにした作品群など、鷹野の多面的な活動を通じてその軌跡をたどる。