アーティストが着る服に着目。『アーティストが服を着る理由 表現と反抗のファッション』が刊行
『アーティストが服を着る理由 表現と反抗のファッション』(チャーリー・ポーター=著、清水玲奈=訳)がフィルムアート社より8月27日に発売される。

フィルムアート社より、『アーティストが服を着る理由 表現と反抗のファッション』(チャーリー・ポーター=著、清水玲奈=訳)が8月27日に発売される。
本書は、ルイーズ・ブルジョワ、アンディ・ウォーホル、ヨーゼフ・ボイス、草間彌生など70名を超える現代美術のアーティストに注目し、豊富な図版とともに彼らと衣服の関係を解き明かす1冊。


前半では、スーツ、デニム、作業着など、アーティストが「何を」着るかに注目。後半では「どう」着るかにフォーカスし、ある種のパフォーマンスとして服を着るアーティストや、服を通して自分が属する文化や環境について考察するアーティストの実践が紹介される。
例えば、服を作品の素材とし、晩年にはヘルムート・ラングと友情を育んだルイーズ・ブルジョワ。つねにジーンズを履き、時代のアイコンとして名声を得たアンディ・ウォーホル。同じ服、メイク、ウィッグで5年間ひとりの人物を演じつづけたリン・ハーシュマン・リーソン。同性愛が違法だったイギリスでクィアを貫き、服装で個性を表現したデイヴィッド・ホックニー。サッカー・サポーターのあいだで起こった「カジュアル」ムーブメントを経験し、階級と服装に関する探求を続けるマーク・レッキー。思い思いの服装で2019年のターナー賞を共同受賞した4名のアーティスト。それぞれの多様で切実な「着る理由」は、私たちと衣服の日常的な関係をもう一度考えるきっかけを与えてくれるだろう。

