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2025.7.24

第4回フリーズ・ソウルがプログラムの全貌を発表。ソウル市内を横断する多彩なプログラムも

韓国でもっとも重要な国際的アートフェア「フリーズ・ソウル」が、ソウル・江南のCOEXで再び開催される。会期は9月3日〜6日。

フリーズ・ソウル2024の様子 Photo by Lets Studio. Courtesy of Frieze and Lets Studio
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 今年で第4回を迎える国際的アートフェア「フリーズ・ソウル」が、9月3日〜6日の会期でソウル・江南のCOEXにて開催される。

 今年のフェアには、約30の国・地域から120軒以上の有力ギャラリーが出展予定。デイヴィッド・ツヴィルナー、ガゴシアン、ハウザー&ワース、Paceギャラリー、ペロタン、ホワイト・キューブなど、国際的にも著名なギャラリーが再び名を連ねる。また、韓国のGallery Hyundai、Kukje Gallery、PKM Gallery、Johyun Gallery、Gallery Batonのほか、アジアからは上海のAntenna Space、東京のTake Ninagawaタカ・イシイギャラリー小山登美夫ギャラリー、マニラのThe Drawing Roomなども参加する。

Vermont Coronel Jr. From Morning Stroll No. 9 2024
3-layer paper cut-out of Arches paper 90.5 x 104.5 cm The Drawing Room

 毎年恒例の注目セクション「Frieze Masters」と「Focus Asia」も継続して展開されるほか、ライブアートを紹介する「Frieze Live」、若手作家を支援する「Frieze Seoul Artist Award」、映像・音楽プログラム、トークシリーズなど、多彩なキュラトリアル・プログラムも予定されている。

 Focus Asiaは、2012年以降に設立されたギャラリーによる新進作家のソロプロジェクトに焦点を当てるセクションで、今年もマニラのキュレーター、ジョセリーナ・クルスとソウルのチャン・ヘジョンがアドバイザーを務める。参加ギャラリーには、ジャカルタとソウルを拠点とするBaik Art(作家:Mirim Chu)や、東京のCON_横手太紀)、PARCELSIDE CORE)、Kana Kawanishi Gallery(安瀬英雄)など、計10軒が名を連ねる。

横手太紀 Floating Rubble / Zen, Gure, Coco, Sen, Po, Ten, Kuki, Kurumi (when the cat’s away, the mice will play) CON_

 Frieze Liveでは、アートソンジェ・センターとの共同企画により、韓国の若手作家を紹介するオフサイト展「2: Eleven Episodes」が8月26日から10月26日まで開催される。参加作家には、女性およびジェンダークィアの視点を取り入れた作家が多く、身体性やアイデンティティ、社会的帰属をめぐる作品が展開される。

 そのほかにも、アーティスト・デュオのムン・ギョンウォン&チョン・ジュンホによるの新作や、リアム・ギリックによる空間インスタレーション、UNICEF支援を目的としたPrint Bakeryとの限定陶芸プロジェクトなど、アーティスト主体の特別企画も予定されている。

フリーズ・ソウル2024より、Frieze Liveの様子 Photo by Lets Studio. Courtesy of Frieze and Lets Studio

 また、会期中には「Frieze Week」と題した都市型プログラムが実施され、ソウル市内各地でレイトナイトギャラリーオープンやアーティストによるアクティベーションが行われる。9月1日から4日までの4日間には「Neighborhood Nights」が開催され、ウルチロ(1日)、ハンナム(2日)、チョンダム(3日)、三清洞(4日)といったエリアのギャラリーが夜間営業や特別イベントを行う予定だ。

 さらに、フェア期間中には主要美術館での展覧会も多数予定されており、Leeum美術館でのイ・ブル展、アモーレパシフィック美術館でのマーク・ブラッドフォード展、アートソンジェ・センターでのアドリアン・ビジャル・ロハス展、国立現代美術館でのキム・チャンヨル展などがラインナップされている。

 ディレクターのパトリック・リーは次のようにコメントしている。「今年で第4回を迎えるフリーズ・ソウルを再び開催できることを大変嬉しく思います。本フェアは、韓国と国際的な観客が交流する重要な場として定着しており、今年もCOEX内外にわたる多様なプログラムを通じて、より深い文化的対話を生み出していきます」。