「松山智一展 FIRST LAST」(麻布台ヒルズ ギャラリー)レポート。独自の視点でとらえる「世界」
ニューヨークを拠点とするアーティスト・松山智一の東京初となる大規模個展「松山智一展 FIRST LAST」が、麻布台ヒルズ ギャラリーで始まった。

ニューヨーク・ブルックリンを拠点に、国際的な活躍を見せるアーティスト・松山智一。その東京初の大規模個展「松山智一展 FIRST LAST」が、麻布台ヒルズ ギャラリーで始まった。メインキュレーターは建畠晢。アソシエイトキュレーターは丹原健翔。
松山は1976年岐阜県生まれ。上智大学を卒業後、2002年に単身アメリカに渡り、ニューヨークのプラット・インスティテュートコミュニケーションデザイン学科を首席で卒業。アジアとヨーロッパ、古代と現代、具象と抽象といった両極の要素を有機的に結びつけて再構築し、異文化間での自身の経験や情報化のなかで移ろう現代社会の姿を反映した作品を制作してきた。
近年の主な展覧会には「Mythologiques」(ヴェネチア、2024)、「松山智一展:雪月花のとき」 (弘前れんが倉庫美術館、2023 )、「MATSUYAMA Tomokazu: Fictional Landscape」(上海宝龍美術館、2023)などがあり、その勢いはとどまることを知らない。バワリーミューラルでの壁画制作(ニューヨーク、2019)や、《花尾》(新宿東口駅前広場、東京、2020)、《Wheels of Fortune》(「神宮の社芸術祝祭」明治神宮、東京、2020)など、大規模なパブリック・アートも手がけている。
