「上田義彦 いつも世界は遠く、」(神奈川県立近代美術館 葉山)開幕レポート。写真から遠くにあるものを思う
写真家・上田義彦の公立美術館で約20年ぶりの展覧会「上田義彦 いつも世界は遠く、」が、神奈川県立近代美術館 葉山で開幕した。会期は11月3日まで。会場の様子をレポートする。

写真家・上田義彦の公立美術館で約20年ぶりの展覧会「上田義彦 いつも世界は遠く、」が、神奈川県立近代美術館 葉山で開幕した。会期は11月3日まで。
上田は1957年兵庫県生まれ、神奈川県在住。79年大阪写真専門学校 (現:専門学校大阪ビジュアルアーツ・アカデミー卒業 。福田匡伸、有田泰而に師事した後、82年に独立。主な受賞に日本写真協会作家賞、東京ADC賞、ニューヨークADC賞など。2011〜18年、Gallery916を主宰。14〜25年に多摩美術大学グラフィックデザイン学科教授。代表作にネイティヴ・アメリカンの聖なる森をとらえた『QUINAULT』、前衛舞踏家・天児牛大のポートレイト集『AMAGATSU』、自身の家族にカメラを向けた『at Home』、生命の源をテーマにした『Materia』、30有余年の活動を集大成した『A Life with Camera』など。

本展は上田の代表作から未発表の初期作品、最新作まで、自ら現像とプリントを手がけた約500点を通じ、その40年の軌跡をたどるものだ。