Olectronica Newland〈O〉

　大分市美術館で「Olectronica Newland〈O〉」が開催される。

　オレクトロニカは加藤亮（1984〜）と児玉順平（1984〜）によるアートユニット。「制作と生活」をテーマに、2011年から大分県を拠点に活動している。その活動は、彫刻の制作のみならず、インスタレーション、家具のデザイン、空間の設計、蚤の市の開催など、多岐にわたる。2009年、大分大学大学院修了後に結成し、11年「Olectronica gallery 傾く家」を開設。22年、第16回大分アジア彫刻展大賞を受賞する。

　オレクトロニカの活動を紐解くキーワードのひとつは「空間」。直立する人間をモチーフとした小さな木彫りの彫刻「Wood figure」シリーズは、彼らのライフワークと言える。その彫刻は、周囲の環境に調和しながらも、置かれる空間に「変化」や「気付き」をもたらす。本展は、オレクトロニカの過去最大規模の個展だ。彼らが様々な手法をもちいてつくり出す新しい世界を紹介する。