長谷川彩織「迷子の庭」

　gallery UG Tennozで 長谷川彩織「迷子の庭」が開催されている。

　長谷川彩織は「迷子の風景」という一貫したテーマで制作を続けているアーティスト。2022年には寺田倉庫にて行われた「ブルーピリオド展」へ出展し、その後2023年にgalley UG Tennozでのグループ展「Visualization」への参加や、Bakurochoにて個展「Botanical garden」の開催などを行ってきた。
　
　本展に際し長谷川は以下のステートメントを発表している。

　「『迷子の風景』と題する作品を制作している。実際の植物と写真に撮った風景を同じ画面に構成し、描いていくなかで次第に両者は動き始める。互いに絡み、共生するように混ざりあっているかと思えば、再生と破壊を繰り返しながら広がり、風景を形成していく。

　ふたつのあいだで繰り返すリズムは風景の前に佇む人の意識を記憶や空想へと導き、彷徨わせる。そんな繰り返される儚くも力強い循環のなかで迷子になれたらと思っている」。