EXHIBITIONS

企画展

近代日本画のトップランナー 竹内栖鳳

2025.07.04 - 07.27, 2025.07.29 - 08.17

竹内栖鳳 アレ夕立に 1909 絹本着色 髙島屋史料館 通期展示

 愛知県美術館で、企画展「近代日本画のトップランナー 竹内栖鳳」が開催されている。

「西の栖鳳・東の大観」。近代京都画壇の筆頭格として東京の横山大観と並び称された竹内栖鳳は、元治元年(1864)、幕末の京都に生まれた。画家たちが時代に即した新しい絵画を模索していた明治初期、円山応挙や呉春の流れをくむ円山・四条派から出発した栖鳳もまた、伝統の継承だけにとどまらない新しい日本画を描こうと試行錯誤した。従来の日本絵画の枠組みにおさまらない栖鳳の挑戦は、ときに批判の対象となった。しかしながら、栖鳳は修練に裏打ちされた筆技を下地とし、次々と新機軸を打ち出して、伝承と革新の双方を体現していく。さらに栖鳳は上村松園や土田麦僊をはじめ多くの優秀な次世代を育てた。

 明治・大正・昭和を駆け抜け、創作者として先頭を進み、教育者として後進の範となった近代日本画のトップランナー・竹内栖鳳。本展では、《絵になる最初》(重要文化財 京都市美術館、7月4日〜7月21日のみ展示)などの代表作をはじめとする初期から晩年までの作品や資料を通して、栖鳳の画業を振り返るとともに、その表現世界の多様さを紹介する。

 なお、会期中に一部展示替えが行われる。