EXHIBITIONS

手塚治虫 ブラック・ジャック展

2025.09.27 - 12.14

ⓒTezuka Production

 あべのハルカス美術館で「手塚治虫 ブラック・ジャック展」が開催される。

 手塚治虫(1928〜89)は、大阪府豊中市生まれ、兵庫県宝塚市育ち。大阪大学附属医学専門部を卒業し、医学博士号を有する。1946年に『マアチャンの日記帳』でデビューし、翌年に刊行された『新寳島』の大ヒットを皮切りに、日本におけるストーリーマンガの確立に多大な貢献を果たした。代表作に『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』『リボンの騎士』『火の鳥』『三つ目がとおる』などがあり、なかでも『ブラック・ジャック』は医学と人間の倫理を鋭く描いた傑作として知られている。

 本展は、『ブラック・ジャック』のすべてに迫る史上最大規模の展覧会である。会場では、200以上のエピソードから選ばれた直筆原稿、500点以上におよぶ資料、さらには連載当時の『週刊少年チャンピオン』や1970年代発行の単行本が展示される。また、『ブラック・ジャック』が誕生した背景や時代的文脈、手塚自身の情熱と創作への執念が感じられる関係資料、証言映像なども多数紹介される。