EXHIBITIONS
今村源「光におくれる」
ギャラリーノマルで、今村源による個展「光におくれる」が開催されている。
今村源は1980年代前半より制作活動を開始し、いずれにも寄らない独自の哲学的作風で早くから注目を集めてきた。本展では、展示空間全体を使ったインスタレーションを展開している。普段は気に留めないありふれたものに隙間を加えたり、天地を入れ替えたり裏返したりする造形を通して、日常と表裏一体にある世界を提示する。
今回の展示では、モビールの形態で天井から吊り下げられた複数のロート状のインスタレーションを中心に展示。各要素が回転しながら影響し合い、空間全体を緩やかに浮遊する構成となっている。ロート状の先は円盤とつながり、その円盤も遅れて円を描く動きを見せる。合わせて、動きを伴う彫刻や色彩豊かなドローイング、視覚と認識のずれを捉えた映像作品なども紹介する。
本展に寄せて、今村は次のように述べている。
「70年代ニューサイエンスが台頭しそれに感化され、最先端物理学が描く世界像が般若心経に代表されるような一千年以上前の仏教教典が示す世界観と接近していることに驚きを持って惹きつけられていたことを思い出します。ですが、そこは宗教、我々が煩悩に惑わされず物にとらわれない戒めのための文言であると受け取っていたようです。
しかしここにきて色即是空、空即是色(目に見えるもの形あるものは実態がなく空であり、その空が形あるものとして生まれ出てくる)の文言がそのまま実態であると、すとんと腑に落ちるようになった。この境地が妙に清々しく、心の中を風が抜けるようです。形も時間も空間もない世界から光のスピードに遅れながら一瞬表れ出てくるこの世界。そこになぜか私という現象も生まれ、あとはそれに乗って楽しむほかないのでしょう」(展覧会ウェブサイトより)。
今村源は1980年代前半より制作活動を開始し、いずれにも寄らない独自の哲学的作風で早くから注目を集めてきた。本展では、展示空間全体を使ったインスタレーションを展開している。普段は気に留めないありふれたものに隙間を加えたり、天地を入れ替えたり裏返したりする造形を通して、日常と表裏一体にある世界を提示する。
今回の展示では、モビールの形態で天井から吊り下げられた複数のロート状のインスタレーションを中心に展示。各要素が回転しながら影響し合い、空間全体を緩やかに浮遊する構成となっている。ロート状の先は円盤とつながり、その円盤も遅れて円を描く動きを見せる。合わせて、動きを伴う彫刻や色彩豊かなドローイング、視覚と認識のずれを捉えた映像作品なども紹介する。
本展に寄せて、今村は次のように述べている。
「70年代ニューサイエンスが台頭しそれに感化され、最先端物理学が描く世界像が般若心経に代表されるような一千年以上前の仏教教典が示す世界観と接近していることに驚きを持って惹きつけられていたことを思い出します。ですが、そこは宗教、我々が煩悩に惑わされず物にとらわれない戒めのための文言であると受け取っていたようです。
しかしここにきて色即是空、空即是色(目に見えるもの形あるものは実態がなく空であり、その空が形あるものとして生まれ出てくる)の文言がそのまま実態であると、すとんと腑に落ちるようになった。この境地が妙に清々しく、心の中を風が抜けるようです。形も時間も空間もない世界から光のスピードに遅れながら一瞬表れ出てくるこの世界。そこになぜか私という現象も生まれ、あとはそれに乗って楽しむほかないのでしょう」(展覧会ウェブサイトより)。

