夏休みに見たい展覧会をピックアップ(韓国・香港・台湾編)
夏休みを利用して訪れたい、編集部が注目する海外の展覧会をピックアップ。ここでは韓国、香港、台湾でチェックしておきたい展覧会ベスト10をまとめて紹介する。
「What Things Dream About」(韓国国立現代美術館 ソウル館)
韓国国立現代美術館 ソウル館で「What Things Dream About」展が9月18日まで開催されている。
本展は、「物」と「人間」の関係を新たな視点で解釈し、物をたんなる道具ではなく、人間と共同で世界を形成する存在ととらえるもの。タイトルの「What Things Dream About」は、物が人間と同様に考え行動する主体であることを示している。
展覧会では、「物の世界」「見えない関係」「どのような未来か」という3つのテーマに分け、韓国や海外の15人のアーティストやデザイナーによる約60点の作品を展示。「物の世界」では物の新たな視点を提示し、「見えない関係」では人間と物の関係を探り、「どのような未来か」では物の潜在的な可能性を追求するという。インスタレーション、彫刻、ヴィデオ、写真など多様な形式の作品が、物にまつわる様々な物語を紡ぎ出す本展をチェックしてほしい。
会期:2024年5月17日~9月18日
会場:韓国国立現代美術館 ソウル館
住所:30 Samcheong-ro, Jongno District, Seoul
電話番号:+82 2-3701-9500
開館時間:10:00~18:00(水土〜21:00)
休館日:無休
料金:一般 2000ウォン
「Ho Tzu Nyen: Time & the Cloud」(アートソンジェセンター)
東京都現代美術館で個展(〜7月7日)を開催しているシンガポールのアーティスト、ホー・ツーニェン。ソウルのアートソンジェセンターでは、ホーの個展「Time & the Cloud」が8月4日まで開催されている。
本展は、ホーの20年にわたる芸術活動を網羅するもので、社会、文化、政治、経済など様々な領域に及ぶポストコロニアルな現代アジアにおける複雑な近代性を探求するもの。
2チャンネルのヴィデオ・インスタレーション《T for Time》は、アートソンジェセンターとシンガポール美術館の共同依頼で制作された作品。ホーは同作で、個人的な経験を通じて東洋と西洋の文脈における時間に関する認識を探る。いっぽうの《Timepieces》は43台のモニターからなるヴィデオ・インスタレーションで、時間の本質について新たな視点を提供することを試みる。
会期:2024年6月4日~8月4日
会場:アートソンジェセンター
住所:87 Yulgok-ro 3-gil, Jongno District, Seoul
電話番号:+82 2-733-8949
開館時間:12:00~19:00
休館日:月
料金:一般 1万ウォン