2025.3.26

国立アートリサーチセンターがガイドブック『文化的処方のはじめの一歩』を公開。「文化的処方」の実践をサポート

国立アートリサーチセンターがガイドブック『文化的処方のはじめの一歩』を公開。アートやケアに関心のある人々に向けて、「文化的処方」の定義や日本における5つの実践事例を、分かりやすく参考にできるかたちで紹介するものとなっている。

ガイドブック『文化的処方のはじめの一歩』
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 国立アートリサーチセンター(NCAR)が、ウェブマガジン「ああともTODAY」にてガイドブック『文化的処方のはじめの一歩』を公開した。

 「文化的処方」とは、健康や幸福によい影響を与えるアートや文化活動、そしてそれらを活かした社会的な取り組みを指す言葉だ。例えば、アートや文化活動を体験することでストレスの軽減につながるほか、食欲の増進に作用し健康を保つ助けになったりすることなどが近年の研究で明らかとなっており、とくに超高齢社会で課題となっている認知症などの慢性疾患や孤独といった、医療や福祉の重要な課題に役立つとされ、欧米をはじめとする多くの地域で実践が進められている。

 同ガイドブックでは、アートやケアに関心のある個人の方や市民団体、美術関係者や医療・福祉関係者などに向け、「文化的処方」の定義や、日本の美術館・病院・市民団体・大学・個人店での5つの事例を、誰もが分かりやすく参考にできるかたちで紹介されている。

 ウェブサイトでは、PDFでの観覧が可能となっているほか、印刷用データも公開されているため、自身のニーズにあわせて活用してみてほしい。