京極夏彦が「印刷博物館」の新館長に就任
TOPPANホールディングス株式会社が運営する「印刷博物館」の新館長に、小説家・京極夏彦が4月1日付で就任した。

TOPPANホールディングス株式会社が運営する「印刷博物館」の新館長に、小説家・京極夏彦が4月1日付で就任した。
印刷博物館は、凸版印刷(現:TOPPANホールディングス)創立100周年事業の一環として2000年10月に開館し、以来、印刷全般を扱う日本初の本格的な博物館だ。印刷の文化的側面を研究する印刷文化学を提唱しつつ、多数の企画展を開催し、館内の印刷工房を中心とした教育活動などを通して、社会・文化の発展に貢献してきた印刷の役割と意義を広く発信している。
今回新館長に就任した京極夏彦は、1994年に『姑獲鳥の夏』でデビュー以降、独自の世界観を持つ作品を次々と上梓。直木賞をはじめ日本推理作家協会賞、山本周五郎賞、柴田錬三郎賞など数々の賞を受賞してきた人物だ。日本を代表する小説家のひとりとして活躍するとともに、意匠家としての顔も持ち、印刷や造本装丁について高い見識を持つことでも知られている。
「印刷」が与えてくれた恩恵は計り知れません。それは視覚コミュニケーション自体を変革し文化や、社会そのものに転換をもたらしました。メディアを初めとした諸事が電子化に進む現在においても、その根底にあるのは「印刷」なのです。印刷博物館は、その千年以上にわたる越し方をパッケージ化し、伝え、研鑽し、行く末に繋げる使命を担っています。一介の物書きにこの重責が務まるものか、身の縮む思いでおります。皆様のご来館をお待ちしております。
プレスリリース「京極夏彦 新館長就任のご挨拶」より抜粋