クリスティーズ、ラフール・カダキアをアジア太平洋地域社長に任命
クリスティーズが、ラフール・カダキアをアジア太平洋地域の新社長に任命すると発表した。就任は2026年1月。

クリスティーズが、2026年1月付でラフール・カダキアをアジア太平洋地域(APAC)の新社長に任命すると発表した。カダキアは同時に、グローバル・ラグジュアリー部門およびアジア・ワールドアート部門の統括も担う。
カダキアは1996年にロンドンのクリスティーズでキャリアをスタートし、ジュネーブやニューヨークを経て国際ジュエリー部門の責任者を務めてきた。同社に在籍して約30年にわたる経験を活かし、今後は香港を拠点に新たな役割に取り組む。本人は「アジア太平洋地域の社長に就任でき光栄。これまでともに働いてきたアジアの同僚と力を合わせ、この重要な挑戦に臨みたい」とコメントしている。
クリスティーズCEOのボニー・ブレナンは、「今回の人事は、アジア太平洋市場への当社の継続的なコミットメントを示すもの。香港や上海に加え、バンコク、北京、ジャカルタ、ムンバイ、ソウル、シンガポール、台北、東京に拠点を置くチームを率いるリーダーとして、カダキアの手腕に期待している」と述べた。
いっぽう、現職のAPAC社長フランシス・ベリンは今年9月をもって退任する。ベリンは2016年にクリスティーズに入社し、19年から同職を務めた。在任中には21年に同地域で過去最高の10億ドル超の売上を達成し、24年には香港のヘンダーソンビルに新本社を開設するなど、同社のアジア戦略を大きく前進させた。ベリン退任後は、アジア地域社長のケビン・チンとアジア太平洋地域マネージング・ディレクターのオードリー・シュムが暫定的に業務を引き継ぐ予定である。