ミケランジェロ、システィーナ天井画の習作が新たに発見。2026年に競売へ

　クリスティーズのオンライン査定フォームに寄せられた一枚の写真をきっかけに、ミケランジェロ・ブオナローティ（1475〜1564）による未確認の素描が新たに発見された。作品は、バチカンのシスティーナ礼拝堂天井画に登場する重要なモティーフ「リビアの巫女」の右足のための赤チョークによる習作で、真筆と確認されているミケランジェロ素描の中でも極めて稀少な例となる。

　本作は、2026年2月5日にクリスティーズ・ニューヨークで開催される「オールドマスター・ドローイング」イブニングセールに出品され、推定落札価格は150万〜200万ドルとされている。現存するミケランジェロの素描は約600点だが、個人所蔵に残るのはそのうち約10点のみ。さらに、システィーナ天井画のための習作は50点ほどしか知られておらず、未記録作が市場に姿を現すのは今回が初めてとなる。