渋谷パルコでアートとカルチャーの祭典「P.O.N.D. 2025」が開催。今年のテーマは「Swing Beyond / 揺らぎごと、超えていく。」
渋谷PARCOを舞台としたアート&カルチャーイベントの祭典「P.O.N.D. 2025」が10月24日〜11月10日に開催。6回目を迎える今年のテーマは「SwingBeyond/揺らぎごと、超えていく。」となる。

東京・渋谷にある渋谷PARCOを舞台としたアート&カルチャーイベントの祭典「P.O.N.D. 2025」が開催される。会期は10月24日〜11月10日。
6回目を迎える今年のテーマは「SwingBeyond / 揺らぎごと、超えていく。」だ。“変化の激しい時代において、状況に流されず、自分なりの「スイング」を持って軽やかに進んでいく”。そんな感覚に寄り添うことを目指し、多様なリズムやまなざしが重なりあう空間を創出していくという。アートディレクションはおおつきしゅうと、空間デザインは髙橋義明が担当する。


同イベントでは、主に4つのエリアでプロジェクトが展開される。まず4階にあるPARCO MUSEUM TOKYOでは、今回のテーマに呼応する国内外の作家12名によるグループ展を開催。変化の激しい時代において既存の枠組みにとらわれず、新たな可能性へと踏み出す契機を提示するという。参加作家は、Koka Nikoladze(作曲家、楽器発明家、音楽マシンの製作者)、Tonii(友人)、Dương Gia Hiếu(写真家、マルチディシプリナリー・アーティスト)、masao(アーティスト)、Yang Hongjo(陶芸家)、井澤茉梨絵(画家)、何梓羽(立体作家)、菅野歩美(現代美術作家)、黒沢鑑人(写真家)、張聴(ニューメディアアーティスト)、髙橋穣(彫刻家)、みずかみしゅうと(アーティスト)。
コントリビューターとして協力するのは、SOLO Contemporary(アートプロジェクト)、Guno Lee(Treelikeswater)、石神俊大(編集者)、濱田晋(写真家)、林里佐子(キュレーター、ライター、編集者)、李静文(インディペンデント・キュレーター)。


公園通りに面した1階の正面エントランスでは、現代美術家・宇留野圭による立体作品を展示。日常的なモチーフや機械的な構造を取り込み、空間全体を彫刻的に組み立てる本作は、街と館内をつなぐエントランスに新たなリズムと奥行きを生み出すものとなる。鑑賞者の感覚を揺さぶり、都市のなかで立ち止まり、自らを見つめ直す契機をもたらすことを試みるという。

4階の吹き抜け空間では、今枝祐人によるインスタレーション作品が展示される。都市に満ちる何気ない会話や看板の断片を収集し、詩へと結晶させた言葉群を、公共的なメディアである電光掲示板に投影。日常の言葉に潜む感情や気配を、この商業施設という特殊な空間に立体的かつ視覚的に浮かび上がらせる。

地下1階のGALLERY X BY PARCOでは、「P.O.N.D. AWARD 2024」グランプリを受賞した黒瀧藍玖による個展「囚」(10月31日〜11月10日)を開催。 黒瀧は「存在と不在」「ミクロとマクロ」「0と1」「有と無」といった我々や存在の原始的な姿を繊維というミクロな素材を用いながら、彫刻作品へと昇華させる作家だ。本展では、代表作の「Human」シリーズに加え、初発表となる大型インスタレーション作品を展示。さらに、会場では展示作品やグッズの販売も実施予定となっている。

なお、会期中には関連イベントも多数実施予定。イベント初日には、10階 「PBOX」にてオープニングパーティーが開催されるほか、PARCO MUSEUM TOKYOのグループ展では、鑑賞者の投票により1名を選出する「P.O.N.D. AWARD 2025」を実施。さらに、イベントの最終日には、9階「SUPER DOMMUNE」にてスペシャルプログラムも開催される。イベントの振り返りから「P.O.N.D. AWARD 2025」グランプリの発表までコンテンツが目白押しとなるため、ぜひ「P.O.N.D. 2025」公式ウェブサイトや公式インスタグラムをチェックしてみてほしい。











