東京国立博物館が「総合文化展」を「東博コレクション展」に変更。その狙いとは?
上野にある東京国立博物館が、同館常設展にあたる「総合文化展」を「東博コレクション展」に名称変更した。その狙いとは?

12万件もの収蔵品を誇り、国宝1140件のうち1割以上を所蔵する東京国立博物館。常時の展示数は3000件と、質量ともに日本有数のコレクションで知られる東博が、常設展にあたる「総合文化展」の名称を4月1日をもって変更。「東博コレクション展」として新たなスタートを切った。
この名称変更の背景には、同館の「これまで以上にコレクションと向きあい、育んでいくことが大切である」という思いが込められているという。本館のオープンから100周年となる2038年に向けたプロジェクト「東京国立博物館 2038 ビジョン」の第一歩ともなる。

浅見龍介副館長は今回の名称変更について、「これまでの名称はどうもわかりにくいものがあった。特別展だけではなく、このコレクション展にも多くの方にお越しいただきたい」と語っており、来館者が特別展に偏重しがちな構造に変化を与えたい考えを示す。