「民具これなーんだ?──民俗学者・宮本常一が美術大学に遺した民具コレクション」(武蔵野美術大学美術館)開幕レポート。美術・デザインの視点から「暮らしの造形」を見つめる
東京・小平にある武蔵野美術大学美術館で、「民具これなーんだ?──民俗学者・宮本常一が美術大学に遺した民具コレクション」が開幕した。会期は8月1日まで。会場の様子をレポートする。

東京・小平にある武蔵野美術大学美術館で、「民具これなーんだ?──民俗学者・宮本常一が美術大学に遺した民具コレクション」が開幕した。会期は8月1日まで。監修は、加藤幸治(武蔵野美術大学 教養文化・学芸員課程教授、美術館・図書館副館長)、鈴木康広(同造形学部空間演出デザイン学科教授)、大石啓明(同造形学部デザイン情報学科准教授)。
日常生活の必要性からそのかたちが生み出された「暮らしの造形」としての「民具」。そこには、生活の実感に根ざした営みや、自然素材を生かした巧みな造形、そして目に見えないものをかたちにする想像力が宿っており、現代人にとって異文化との出会いにも似た驚きと発見をもたらしてくれる。

武蔵野美術大学(以下、同大)には、およそ9万点に及ぶ大規模な民具コレクションが形成・収蔵されている。本展は、2020年から進めてきたコレクションの検証と再整理作業の成果をもとに、民俗学者・宮本常一(1907〜81、同大学名誉教授)と当時の学生たちがカリキュラムの枠を超えて育んだ学びや活動を紐解くものだ。
また、現代の美術教育への活用の試みとして、『美術手帖』とのコラボレーションにより、美術・デザインの視点から展示を構成。観察と見立てによる参加型展示や、異なる背景を持つ民具同士の意外な組み合わせ、デジタル技術や空間表現による再解釈など、新たな鑑賞体験を通じて民具への多角的な理解を促すものとなっている。






















