「民具これなーんだ?──民俗学者・宮本常一が美術大学に遺した民具コレクション」の展示の様子。展示室とアトリウムの全4つのスペースを活用した見応えのある構成
「第3章 民具のかたち百態」の展示風景
宮本常一の師であり、財界人でもあった渋沢敬三(1896〜1963)は、常民文化研究にも大きな役割を果たした。渋沢が初めて生活資料の収集・調査を始めた『民具蒐集調査目録』(アチックミューゼアム編著、1936)で、「民具」という造語が誕生した
左は房総から三陸で見られる豊漁の祝い着「万祝(マイワイ)着」(東京都港区)で、渋沢が現地の人々から譲り受けたもの。右は荷物の運搬に使用される「蓑」(宮城県柴田郡川崎町)。この資料には「ムサシノビジュツ」という屋号が入れられており、学生らがフィールドワークを実施した現地の人々との信頼関係も見て取れる
宮本常一の活動を示す資料群。武蔵野美術大学への赴任が決定した際に宛てられた直筆の手紙も、本展で初公開されている
デッサンの対象となる資料がいったいなんの民具なのかは、あえて知らずに参加するのが面白い。資料は2週間ごとに入れ替えが行われる
「浜松凧」の凧印は、地域の名称が図案化されており、一目でどの地域の凧であるかがわかる。竹工芸コレクションに見られる渋さのある茶色とカラフルな凧印のコントラストが美しい
全15回にわたって連載されたトピックが展示として再構成された本章。パネルの裏側には、同テーマで紹介されたバリエーション豊かな民具の数々も紹介されている
連載第12回「『午年と馬の民具』。これなーんだ?」より。答えは「チャグチャグ馬コ」
「第5章 浮遊する貧乏徳利」。タッチパネルで画面の操作が可能となるほか、スクリーン前のセンサーによってインタラクティブな仕掛けも用意されている
『民具これなーんだ?──民俗学者・宮本常一が美術大学に遺した民具コレクション』(美術出版社、2026)
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