2024.11.30

WORLD REPORT「ソウル」:郷愁と理想への終わりなき熱望の時代。外部に向けた想像を提案する芸術

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2024年10月号の「ソウル」では、イルミン美術館で開催された「永続主義:私たちを世界の果てまで」展と、国立現代美術館ソウル館で開催中のプロジェクト「宇宙エレベーター」よりノ・ギョンエの『MARS』を取り上げる。郷愁や未来への理想に駆られ生産と消費が加速する現代において、芸術はどのような役割を持つのだろうか。権祥海が論じる。

文=権祥海

「永続主義:私たちを世界の果てまで」展より。スティーヴ・ビショップ《Something to Remember You By》(2019)