EXHIBITIONS

浮世絵スター誕生―歌麿に蔦屋重三郎、英泉・国貞まで―

2025.04.26 - 06.01, 2025.06.07 - 07.06
 川崎浮世絵ギャラリーで「浮世絵スター誕生―歌麿に蔦屋重三郎、英泉・国貞まで―」展が開催されている。

 17世紀末、モノクロ印刷からはじまった浮世絵版画は、18世紀半ばに至ってフルカラー印刷である「錦絵」となった。その錦絵誕生から約20年後の天明・寛政期(1781〜1801)、喜多川歌麿や東洲斎写楽、彼らのライバルとなった鳥居清長や鳥文斎栄之といったスター絵師が次々と誕生し、浮世絵界はこれまでにないほどの活況を呈して「浮世絵の黄金期」を迎えた。

 本展では「浮世絵の黄金期」と呼ばれるこの時代の作品を中心に、前期では歌麿や写楽を見出した蔦屋重三郎、西村屋与八など江戸の版元たちにも注目。後期では黄金期のその後も追い、江戸時代後期の人気絵師・溪斎英泉や歌川国貞が頭角を現すようになった文化・文政期(1804〜30)の作品と、彼らの師匠である菊川英山、初代歌川豊国の作品を交えて、江戸で輝いたさまざまなスターたちを紹介する。