EXHIBITIONS
ピクチャレスク陶芸 アートを楽しむやきもの ―「民藝」から現代まで
同時開催:ジョルジュ・ルオーの手仕事
パナソニック汐留美術館で「ピクチャレスク陶芸 アートを楽しむやきもの ―『民藝』から現代まで」が開催される。
同館は、近現代の陶芸をテーマとした企画展を継続して開催してきた。本展では、陶芸と絵画的表現の交差に焦点をあて、アートとしての魅力を探る。
多くの場合、陶芸作品は豊かな色調や質感で構成されている。釉薬や顔料を重ねることで表れる光沢や発色は、やきもの特有の物質的な特徴となっている。いっぽうで、筆致や彩色、主題の選択に着目すると、油彩や素描など異分野の表現との響きあいを見いだすこともできる。本展では、各々の作品の色や形、モチーフから、時にジャンルを横断して創作に挑む作者の思考や芸術観を紡ぎ出すことを試みる。
タイトルにある「ピクチャレスク」とは、「絵画的な」「絵画のように美しい」といった意味を表す美術用語だ。18世紀イギリスでは庭園や景観の美を示す言葉として用いられ、建築や造形の分野において、新時代の美意識を導いた概念ともされている。そうした言葉の拡がりに重ねあわせ、今回の展示では、絵付けされた陶器にとどまらず、平面と立体がダイナミックに融合した形態や、メディアを越境して表現を更新していくような造形のあり方にも注目する。
個人作家による創作陶芸の礎を築いたとされる富本憲吉やバーナード・リーチ、民藝運動を推進したことでも知られる河井寬次郎や濱田庄司に始まり、伝統的な技術を革新した陶芸家、前衛陶芸の旗手、茶陶の名手、イギリスやデンマークの作家、1960年代から80年代生まれのアーティストまで、約50名の作家が並ぶ。総計約120作品による新たな共演を堪能してほしい。
また、「ジョルジュ・ルオーの手仕事」も同時開催される。
フランスの画家ジョルジュ・ルオー(1871~1958)は、陶磁器を支持体に人物や静物を描いた作品や、同一主題を平面と立体の異素材に展開した作品を手がけた。本企画では、陶磁器への絵付けとともに、平面作品にみる筆触や彩色、画材や制作プロセスに改めて注目することで、ルオーにおける手の仕事のあり方や工芸性の表れをとらえる。展示は、同館のルオーコレクションを中心に約20点で構成される予定だ。
同館は、近現代の陶芸をテーマとした企画展を継続して開催してきた。本展では、陶芸と絵画的表現の交差に焦点をあて、アートとしての魅力を探る。
多くの場合、陶芸作品は豊かな色調や質感で構成されている。釉薬や顔料を重ねることで表れる光沢や発色は、やきもの特有の物質的な特徴となっている。いっぽうで、筆致や彩色、主題の選択に着目すると、油彩や素描など異分野の表現との響きあいを見いだすこともできる。本展では、各々の作品の色や形、モチーフから、時にジャンルを横断して創作に挑む作者の思考や芸術観を紡ぎ出すことを試みる。
タイトルにある「ピクチャレスク」とは、「絵画的な」「絵画のように美しい」といった意味を表す美術用語だ。18世紀イギリスでは庭園や景観の美を示す言葉として用いられ、建築や造形の分野において、新時代の美意識を導いた概念ともされている。そうした言葉の拡がりに重ねあわせ、今回の展示では、絵付けされた陶器にとどまらず、平面と立体がダイナミックに融合した形態や、メディアを越境して表現を更新していくような造形のあり方にも注目する。
個人作家による創作陶芸の礎を築いたとされる富本憲吉やバーナード・リーチ、民藝運動を推進したことでも知られる河井寬次郎や濱田庄司に始まり、伝統的な技術を革新した陶芸家、前衛陶芸の旗手、茶陶の名手、イギリスやデンマークの作家、1960年代から80年代生まれのアーティストまで、約50名の作家が並ぶ。総計約120作品による新たな共演を堪能してほしい。
また、「ジョルジュ・ルオーの手仕事」も同時開催される。
フランスの画家ジョルジュ・ルオー(1871~1958)は、陶磁器を支持体に人物や静物を描いた作品や、同一主題を平面と立体の異素材に展開した作品を手がけた。本企画では、陶磁器への絵付けとともに、平面作品にみる筆触や彩色、画材や制作プロセスに改めて注目することで、ルオーにおける手の仕事のあり方や工芸性の表れをとらえる。展示は、同館のルオーコレクションを中心に約20点で構成される予定だ。