EXHIBITIONS

住友洋画コレクション ―フランスと日本近代絵画名品選

2025.07.05 - 08.31

クロード・モネ モンソー公園 1876 泉屋博古館東京蔵

 横須賀美術館で「住友洋画コレクション ―フランスと日本近代絵画名品選」が開催されている。

 住友家15代当主・住友吉左衞門友純(号春翠、1864〜1926)が始めた美術品の蒐集は、長男・寛一(1896〜1956)、16代当主・友成(1909〜1993)に受け継がれ、西洋・東洋に目を向けた優れたコレクションが形成された。

 とりわけ春翠が欧米視察旅行の際、1897年(明治30年)にパリで購入したモネの油彩画2点は、最初期に日本にもたらされたモネ作品として記念碑的な価値を持つ。住友家の須磨別邸には、このモネをはじめとする貴重な洋画コレクションが飾られ、まだ日本に美術館と呼べるものがなかった時代に日本の画家たちに鑑賞の機会を与えた。

 本展は、泉屋博古館東京の所蔵品から、モネ、ローランス、ルノワール、ルオー、ピカソらのフランス絵画と浅井忠、鹿子木孟郎、藤島武二、岸田劉生、梅原龍三郎らの日本近代洋画の名品約80点を紹介するものだ。