EXHIBITIONS

TOKAS Project Vol. 8「絡まりのプロトコル」

 トーキョーアーツアンドスペース本郷で、TOKAS Project Vol.8「絡まりのプロトコル」が開催される。

 TOKAS Project は、国際的な交流を促進し、多文化的な視点でアートや社会など多様なテーマについて思考するプログラム。8回目となる本展では、トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)とスイス・バーゼルのアトリエ・モンディアルとの交流15周年を記念して、過去にレジデンス・プログラムに参加したアーティストのなかから、知覚や存在の輪郭の揺らぎへの問いと応答をテーマに、モニカ・ステューダー/クリストフ・ヴァン・デン・ベルク、中島りか、レオナルド・ビュルギ・テノリオの3組を紹介する。

 参加アーティストはそれぞれ、デジタル・メディアを通じた意識、人間の手が及ばない自然界に存在する菌やその発酵による生命の循環、死に対する儀礼といった異なるテーマから、人の知覚や存在の輪郭がどのように揺れ動くのかを、視覚・聴覚・身体感覚を介して表現している。本展では、「人間であること」がひとつの固定された状態ではなく、周りの環境を含めたより広範な社会と絡まりあいながら、生成され変容し続けるプロセスとしてとらえ直すことを試みる。