EXHIBITIONS
古伊万里カラーパレット―釉薬編―
戸栗美術館で「古伊万里カラーパレット―釉薬編―」が開催されている。
展覧会「古伊万里カラーパレット」は、江戸時代の伊万里焼の「色」を特集した、夏秋連続企画展示である。夏は釉薬、秋は絵具と、古伊万里の「いろどり」を二季連続で紹介。前期の夏季にあたる本展では、釉薬による装飾に注目する。
釉薬とは、やきものの表面に施されるガラス質の膜だ。耐水性のほか、色や質感といったうつわの装飾性を高める役割を担っている。伊万里焼では、白い素地と透明釉による白、瑠璃釉による青、青磁釉による青緑、銹釉による茶が初期から主にあらわされている。基本は1種類の釉薬でうつわ全体を覆うが、ひとつのうつわに複数の釉薬を掛け分けたり、筆で描いた文様と組みあわせたりと、釉薬による色の表現は様々なバリエーションをもつ。
なお、釉薬のみに焦点をあてて通観する展覧会は、同館では約7年ぶりに開催。伊万里焼を通史的かつ網羅的に収蔵する専門美術館ならではの視点で、釉薬による多彩な装飾を楽しむことができる館蔵の伊万里焼約80点が選ばれた。豊かでいろどりつやめく釉薬の世界を堪能してほしい。
展覧会「古伊万里カラーパレット」は、江戸時代の伊万里焼の「色」を特集した、夏秋連続企画展示である。夏は釉薬、秋は絵具と、古伊万里の「いろどり」を二季連続で紹介。前期の夏季にあたる本展では、釉薬による装飾に注目する。
釉薬とは、やきものの表面に施されるガラス質の膜だ。耐水性のほか、色や質感といったうつわの装飾性を高める役割を担っている。伊万里焼では、白い素地と透明釉による白、瑠璃釉による青、青磁釉による青緑、銹釉による茶が初期から主にあらわされている。基本は1種類の釉薬でうつわ全体を覆うが、ひとつのうつわに複数の釉薬を掛け分けたり、筆で描いた文様と組みあわせたりと、釉薬による色の表現は様々なバリエーションをもつ。
なお、釉薬のみに焦点をあてて通観する展覧会は、同館では約7年ぶりに開催。伊万里焼を通史的かつ網羅的に収蔵する専門美術館ならではの視点で、釉薬による多彩な装飾を楽しむことができる館蔵の伊万里焼約80点が選ばれた。豊かでいろどりつやめく釉薬の世界を堪能してほしい。