EXHIBITIONS
江波戸陽子展 / 物は人
Yoko Ebato Exhibition / If all time is eternally present
ギャラリー石榴 南青山Roomで「江波戸陽子展 / 物は人 Yoko Ebato Exhibition / If all time is eternally present」が開催される。
以下、本展の展覧会ステートメントとなる。
「江波戸の制作は、身近な物に淡々とした視線を注ぎ、描くことによってその存在がまとう『時間』をとらまえようとする点で一貫しています。近作では、人が感情移入しやすい目や顔のあるモチーフや、極端に余白が強調された構図は影をひそめ、絵づくりにおける丹念さや洗練の度合いが増しています。また、以前はバリエーションのあった素材や技法の選択も、艶のある生成りの三椏紙(みつまたし)に、転写によって黒色の線を写し取りながら描く方法へと、ほぼ収斂されています。そこには古今の美術のみならず、広く視覚イメージから学びをえながら、インパクトや『映え』によらずに、『物』を、そしてそこに宿る『人』の気配を描くことに注意をかたむける描き手としての取捨選択があります。
鑑賞者にとって、江波戸の作品に触れることは、物と静かに向き合う画家の視線をなぞる時間です。そこでは視ること、描くことがそのまま、愛でること、慈しむことへと連なっていきます。それはまた、おのおのが生きる、いまここに流れる時間、遠く過ぎ去った時間、そしてやがて訪れる自分不在の時間に思いをいたす場ともなるはずです」(展覧会ウェブサイトより)。
本展では、油彩転写によるモノタイプを中心に新作20点を展覧する。なお、本展は長野県松本市の会場へ巡回する予定だ。
以下、本展の展覧会ステートメントとなる。
「江波戸の制作は、身近な物に淡々とした視線を注ぎ、描くことによってその存在がまとう『時間』をとらまえようとする点で一貫しています。近作では、人が感情移入しやすい目や顔のあるモチーフや、極端に余白が強調された構図は影をひそめ、絵づくりにおける丹念さや洗練の度合いが増しています。また、以前はバリエーションのあった素材や技法の選択も、艶のある生成りの三椏紙(みつまたし)に、転写によって黒色の線を写し取りながら描く方法へと、ほぼ収斂されています。そこには古今の美術のみならず、広く視覚イメージから学びをえながら、インパクトや『映え』によらずに、『物』を、そしてそこに宿る『人』の気配を描くことに注意をかたむける描き手としての取捨選択があります。
鑑賞者にとって、江波戸の作品に触れることは、物と静かに向き合う画家の視線をなぞる時間です。そこでは視ること、描くことがそのまま、愛でること、慈しむことへと連なっていきます。それはまた、おのおのが生きる、いまここに流れる時間、遠く過ぎ去った時間、そしてやがて訪れる自分不在の時間に思いをいたす場ともなるはずです」(展覧会ウェブサイトより)。
本展では、油彩転写によるモノタイプを中心に新作20点を展覧する。なお、本展は長野県松本市の会場へ巡回する予定だ。