トーベとムーミン展

　北海道立近代美術館で「トーベとムーミン展 ～とっておきのものを探しに～」が開催される。

　トーベ・ヤンソン（1914〜2001）は、フィンランド出身の作家・画家・イラストレーターであり、「ムーミン」シリーズの生みの親として世界中で知られる。絵画、風刺画、舞台芸術など多岐にわたるジャンルで活躍し、生涯を通して独自の芸術世界をきずいた。

　本展は、「ムーミン」小説の出版80周年を記念して開催される特別展。展覧会では、ムーミンシリーズを軸に、トーベ・ヤンソンの多彩な創作活動を紹介し、その画業と作品世界の深層に迫る。本展覧会では、ヤンソン自身による原画やスケッチ、書籍の挿絵、ムーミンに関する各種資料を通して、その芸術的価値や思想的背景を読み解く。とくに「とっておきのものを探す」という展覧会の副題が示すように、鑑賞者一人ひとりが自身の感性に従って、展示作品から特別な何かを発見する体験を目指しているという。