エレナ・ノックス、八島良子「Under the Surface」

　ANOMALYで、エレナ・ノックスと八島良子による9日間限定の特別ビデオスクリーニング「Under the Surface」が行われている。

　エレナ・ノックスは1975年オーストラリア生まれ。東京都在住。デジタルメディアやパフォーマンス、サウンドアート、音楽、インスタレーションなどの表現形態を横断しながら、現代のテクノロジーと人類の自己複製への欲望との関係性を考察する作品を制作してきた。

　八島良子は1993年広島県生まれ。昨年自らの手で豚を育て屠畜し食べるプロジェクト「メメント・モモ」から生まれた作品をANOMALYで展示。自身の身近な環境から社会構造を捉え、映像、写真、立体、インスタレーション、執筆といった多様な手法で作品を制作している。

　本展では、ふたりの過去の代表作を中心に上映。作品には「人間」という共通のモチーフが存在し、それぞれの独自の表現からは、人間の表層を越えて潜む、社会的な問題や個人的な出来事が浮かび上がる。人々のまなざしを「表象」から解き放ち、その奥に潜む普段は見えない真実に触れる契機となっている。

　なお、本展には性的な表現を含む作品があるため、未成年者は保護者の同意のもと、成年者は自身の判断で鑑賞してほしい。