岡田利規が見た「ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル」。日本におけるコンテンポラリー・ダンスの未来を考える
ヴァン クリーフ&アーペルが取り組むモダン/コンテンポラリー・ダンスの祭典「ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル」が、11月16日までロームシアター京都、京都芸術センター、京都芸術劇場 春秋座、彩の国さいたま芸術劇場で展開された。日本を代表する劇作家のひとり、岡田利規が本公演の(ラ)オルド+ローンとアレッサンドロ・シャッローニの作品を見たうえで、自身の劇作やコンテンポラリー・ダンスへの期待について語る。

フランスのハイジュエリー・メゾン、ヴァン クリーフ&アーペルが振付芸術の振興を目的として発足させた「ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル」。創造・継承・教育を軸にした本プロジェクトの一環として、これまでロンドン、香港、ニューヨークで催されてきたモダン/コンテンポラリー・ダンスの祭典「ダンス リフレクションズ byヴァン クリーフ&アーペル」が、今秋、京都と埼玉で開催された。
日本を代表する劇作家のひとりであり、2025年より東京芸術祭のアーティスティックディレクターに、26年より東京芸術劇場の芸術監督に就任する予定の岡田利規は、この「ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル」をいかに批評するのか。
本公演で上演された(ラ)オルド+ローン『ルーム・ウィズ・ア・ヴュー』と、アレッサンドロ・シャッローニ『ラストダンスは私に』についての所感を中心に、コンテンポラリー・ダンスの価値や、自身の演劇のつくり方、これからの舞台芸術に期待することなどを聞いた。
