次世代キュレーターたちが「遊び」の可能性を探る。長谷川祐子監修で展覧会開催
東京藝術大学大学美術館陳列館で、同校でキュレーションや建築を学ぶ学生たちが共同で企画する展覧会「Pⁿ – Powers of PLAY –」が開催。会期は3月21日〜4月8日。
日本の国立大学初のキュレーション課程として、2016年に東京藝術大学大学院に新設された「国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻」。本展は、その演習の一環として、教授を務める長谷川祐子の監修のもと学生7名の共同キュレーションで行われるもの。
17年に続く2回目の開催となる今回は、同専攻キュレーション領域の学生だけでなく、美術研究科建築専攻に在籍する学生も参加。空間に深く携わってきた視点と、若手キュレーターの感性をともに活かしながら展示をつくりあげる。
出展作家は、江頭誠、小野耕石、小畑多丘、菅亮平、戸田悠理、堀内悠希、水田寛、テンガワン、シャナ・モールトン。日本の若手作家を中心に、絵画、彫刻、映像、グラフィティなど多様な表現を行う9名を紹介する。
「PLAY」(=遊び)を全体のテーマに掲げる本展。「マテリアルとメディウムの遊戯」「身体と空間の遊戯」「遊戯のヘテロトピアス」の3つのセクションで、一般的な社会とは異なるルールを許容する空間としての「遊び」の特性がもたらす可能性を再考する。