青野文昭が仙台・Gallery TURNAROUNDで個展を開催。活動初期から現在まで、その思考の変遷をたどる
現在、せんだいメディアテークで大規模個展「ものの, ねむり, 越路山, こえ」を開催中の青野文昭。その活動初期から現在までをたどる展覧会「青野文昭―その思考の変遷を辿る―1989~2019」が、同じく仙台のGallery TURNAROUNDで開催される。会期は11月26日~2020年1月11日(展示替えあり)。
青野文昭は1968年宮城県生まれ。90年代から、壊れたものや各地で拾い集めたものを「なおす」ことをテーマに活動してきた。現在はせんだいメディアテークで近作や新作を含め、会場自体を作品化する大規模個展「ものの, ねむり, 越路山, こえ」を開催中だ。
同展と連携し、その内容を補完するような展覧会「青野文昭―その思考の変遷を辿る―1989~2019」が、仙台のGallery TURNAROUNDで開催される。会期は11月26日~2020年1月11日。
本展は会期を3つに分け、青野の思考の変遷をたどろうとするもの。第1期「初期、その他」では「修復・再生」をテーマに、青野の原点とも言える初期の仕事のほか、2009年からスタートした「ライブ修復」活動を紹介する。
また第2期「無縁-有縁 修復」では、世界の広がりとの接点を維持しようとしながら各々として起立していくものたちに焦点を当て、96年から現在に続く仕事のエッセンスを提示。第3期「異界交流 合体」では、「なおす」ことから見出される複雑な世界のあり方に目を向け、拡張する近年の作品の土台となった試行の痕跡をたどる。
そのほかにも本展では、各会期にあわせたアーティストトークも開催。せんだいメディアテークでの個展とあわせて、一貫した姿勢を持ちながらその仕事の領域を拡げていく青野の思考に触れてみてはいかがだろうか。