今週末に見たい展覧会ベスト17。坂本龍一展からDIC川村記念美術館まで
今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

もうすぐ閉幕
内藤礼「breath」(タカ・イシイギャラリー 六本木/京橋)

水、ステンレスに塗装 ミュンヘン州立版画素描館「breath」展展示風景 撮影=畠山直哉
タカ・イシイギャラリー 六本木と京橋で、内藤礼による個展「breath」が3月29日まで開催中だ。
「地上に存在することは、それ自体、祝福であるのか」を一貫したテーマとして制作を続ける内藤。2箇所での同時開催となっている本展では、紙に絵具を置き「色彩(生)」が顕れた瞬間に心に沸き起こる純真な驚きと喜びの経験を契機とし、人間の無意識を見つめようとした《color beginning》から始まった平面作品《color beginning / breath》が発表されている。
[タカ・イシイギャラリー 六本木]
会期:2025年2月15日〜3月29日
住所:東京都港区六本木6-5-24
電話番号:03-6434-7010
開館時間:12:00〜19:00
休館日:日月祝
料金:無料
[タカ・イシイギャラリー 京橋]
会期:2025年3月1日〜29日
住所:東京都中央区京橋1-7-1 TODA BUILDING 3階
電話番号:03-6434-7010
開館時間:11:00〜19:00
休館日:日月祝
料金:無料
「VOCA展2025 現代美術の展望―新しい平面の作家たち」(上野の森美術館)

平面美術の領域で国際的にも通用するような将来性のある若いアーティストの支援を目的に、1994年より毎年開催されている美術展「VOCA展」。その32回目となる「VOCA展2025」が、東京都の上野の森美術館で3月30日まで開催されている。レポートはこちら。
今回、VOCA賞を受賞したのは、熊本県在住の宮本華子による《在る家の日常》。また、VOCA奨励賞には、諫山元貴の《Objects#21》、小林万里子の《The Five Domains》 が、VOCA佳作賞には、鮫島ゆいの《Ritual Room (Pretend to be happy) 》と𠮷田芙希子の《Go into the medaillon》が選出された。
会期:2025年3月15日〜30日
会場:上野の森美術館
住所:東京都台東区上野公園1-2
開館時間:10:00〜17:00(最終日〜15:00)
休館日:会期中無休
料金:一般 800円 / 大学生 400円 / 高校生以下・障がい者手帳をお持ちの方と付添の方1名は無料
※要証明書提示
特別展「魂を込めた 円空仏 —飛騨・千光寺を中心にして—」(三井記念美術館)

東京・日本橋の三井記念美術館で開催中の特別展「魂を込めた 円空仏 —飛騨・千光寺を中心にして—」が3月30日に閉幕を迎える。レポートはこちら。
「円空仏」で知られる円空は、愛知、岐阜を中心に活動した江戸時代の山林修行僧だ。そこからさらに関東、北陸、北海道までを巡りながら、各地に木彫の神仏像を数多く残したと言われており、現存するその数は約5000体にも及ぶという。本展では、円空の作品群を様々な視点から紐解くことで、現代彫刻にも通ずる造形の魅力を深掘りしていくものとなっている。
会期:2025年2月1日〜3月30日
会場:三井記念美術館
住所:東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7階
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月
料金:一般 1500円 / 大学・高校生 1000円 / 中学生以下 無料