2025.9.24

開園30年で「養⽼天命反転中!Living Body Museum in Yoro」が開催。夜間のプレミア公演も

今年で開園30周年を迎える荒川修作+マドリン・ギンズによる「養⽼天命反転地」。ここで「養⽼天命反転中!Living Body Museum in Yoro」が開催される。

荒川修作+マドリン・ギンズ《養⽼天命反転地》1995 © 1997 Reversible Destiny Foundation. Reproduced
with permission of the Reversible Destiny Foundation.
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 荒川修作+マドリン・ギンズによる代表作であり、広大なテーマパーク「養⽼天命反転地」。ここで「養⽼天命反転中!Living Body Museum in Yoro」が開催される。

 養⽼天命反転地は、芸術家/建築家の荒川修作+マドリン・ギンズの30数年以上の構想を実現したテーマパーク。1995年に開園以来、現在も国内外から年間約10万⼈が訪れている。今年10⽉に開園30周年を迎え、最近ではLouis Vuitton Menʼs Collectionが撮影地として利⽤するなど、国際的にも⼀層注⽬を集めている。

 約1万8000平米におよぶ広⼤な敷地には、⽔平、垂直な線は極⼒排除され、⼈⼯的な地平線が数多く配置されるなど、⾄る所に⼈間の平衡感覚や遠近感を混乱させる仕掛けが施されている。ここでは、誰もが⾝体を使い、バランスをとりながら、私たちの⾝体の持つ様々な可能性を⾒つけることができる。

荒川修作+マドリン・ギンズ Photo by 山本真人
荒川修作+マドリン・ギンズ 養⽼天命反転地 1995
© 1997 Reversible Destiny Foundation.
Reproduced with permission of the Reversible Destiny Foundation.
荒川修作+マドリン・ギンズ 養⽼天命反転地 1995
© 1997 Reversible Destiny Foundation.
Reproduced with permission of the Reversible Destiny Foundation.
荒川修作+マドリン・ギンズ 養⽼天命反転地 1995
© 1997 Reversible Destiny Foundation.
Reproduced with permission of the Reversible Destiny Foundation

 その開園から30年を記念し、注目のイベント「養⽼天命反転中!Living Body Museum in Yoro」が10月25日〜11月17日にわたって開催される。

 参加作家は、これまでにも荒川+ギンズの世界を舞台化して来たNeon Dance、⾳の魔術師と呼ばれるevala、国内外で精⼒的に活躍を続ける⼤巻伸嗣。イベント期間中はevalaと⼤巻伸嗣の⼤規模インスタレーションを展示するとともに、11⽉1⽇〜3⽇には全参加アーティストによるダンスと⾳楽と美術の特別公演「Living Body Museum in Yoro」を開催。とくに夜間(各日17:30〜)のプレミア公演「Living Body Museum in Yoro (night version) 」は閉園後の養⽼天命反転地にて⽉明かりの下で行われるため、特別なものとなるだろう。

 なお11⽉15⽇、16⽇には、IAMASで教鞭をとる⾚松正⾏を招いてクリティカル・サイクリングのワークショップも開催される。

LAST AND FIRST MEN by Neon Dance(参考作品)
Photo by Miles Hart
evala Inter-Scape シリーズ (参考作品)
Photo by Harumi Shimizu
⼤巻伸嗣 Liminal Air Time−Space 真空のゆらぎ 2023(参考作品)
(「⼤巻伸嗣 Interface of Being 真空のゆらぎ」国⽴新美術館、2023年 展⽰⾵景(撮影=⽊奥惠三))