2026.8.7

水戸芸術館現代美術ギャラリーで「再会─17人のアーティストによる伝言」が開催。「クンストハレ」としての同館の軌跡を辿る

茨城県水戸市の水戸芸術館現代美術ギャラリーで、同館の歴史を収蔵品から振り返る展覧会「再会─17人のアーティストによる伝言」が開催される。会期は11月7日〜2027年1月31日

小清水漸《浮くかたち〈八艘・四杯・三隻・一片〉》(1987)水戸芸術館蔵 「アートシーン90-96 水戸芸術館が目撃した現代美術」(水戸芸術館現代美術ギャラリー、1997)の展示風景 撮影:齋藤剛
前へ
次へ

 茨城県水戸市の水戸芸術館現代美術ギャラリーで「再会─17人のアーティストによる伝言」が開催される。会期は11月7日〜2027年1月31日

 水戸芸術館現代美術センターは1990年に開館。以来、おもに収集・保管ではなく展覧会等の自主企画に重点を置く「クンストハレ(ドイツ語で企画展に特化した展示施設)」として活動してきた水戸芸術館現代美術センター。同館の収蔵品は、開館前に購入された作品を除き、これまで企画事業に招聘してきたアーティストたちの出品作品や代表作で構成されている。

杉山知子《each-all》(2005)水戸芸術館蔵
辰野登恵子《中心集中》(2010)水戸芸術館蔵

多彩なメディアが集結

 本展では、開館直前の1980年代末に収蔵された作品から2026年の新規収蔵品まで、初展示となる作品を含むおよそ50点を公開。同館が歩んできた展覧会の軌跡と、同時代を活写してきたアーティストたちの対話の産物を一堂に紹介する。

長澤英俊《花々のくに》(1985)水戸芸術館蔵 「ひかりといのちのある風景―現代美術センター所管作品から」(水戸芸術館現代美術ギャラリー、2020) 撮影:根本譲
河口龍夫《関係—再生・ひまわりの種子とマムサスの歯》(1998)水戸芸術館蔵

 参加作家は次のとおり。I.F.P.、マグダレーナ・アバカノヴィッチ、飯川雄大、磯崎新、上田薫、河口龍夫、クリストとジャンヌ=クロード、小清水漸、徐冰(シュー・ビン)、杉山知子、辰野登恵子、長澤英俊、野村仁、日高理恵子、クリスチャン・ボルタンスキー、宮脇愛子、ロバート・メイプルソープ。

 展示される作品の制作年代は1960年代から2020年代に及び、手法やジャンルも彫刻、絵画、写真、インスタレーション、参加型作品まで多岐にわたる。同館のギャラリー空間に合わせて構想された作品も含まれており、文字通り「ここ」でしか体験できない空間表現も見どころとなる。素材の探究から歴史や存在への問いかけまで、アーティストたちが作品に託したメッセージに再び出会い直す構成となる。