ミラノ・コルティナ冬季オリンピック/パラリンピックの公式アートポスターが発表。10名のイタリア人アーティストが参加
来年開催されるミラノ・コルティナ冬季オリンピック競技大会。その公式アートポスター発表された。

来年開催されるミラノ・コルティナ冬季オリンピック競技大会/パラリンピック競技大会。その公式アートポスター発表された。
本ポスターは、Fondazione Milano Cortinaとミラノを代表する文化機関ミラノ・トリエンナーレとの特別共同プロジェクトの一環として制作。イタリア人アーティスト10名(オリンピック5名、パラリンピック5名)によるものだ。まずはオリンピックのポスターを担当した5名を紹介したい。
ベアトリーチェ・アリーチ(1992〜)は、人間の原始的な無意識、あるいは記憶の層に沈潜する心理的空間への回帰を主題としてきた。画面に繰り返し登場するのは、神話的・霊的象徴を帯びた女性像で、素材として用いられる貴金属とともに、中世図像の宗教性と現代的フェミニニティの交差点を提示する。

マルティナ・カッサテッラ(1996〜)の絵画は、手という身体部位に宿る象徴性と記憶性に根ざしている。繊細な線描と光の表現によって、美術史において周縁的に描かれてきた手を主題とした。 手は本作において古代的記号性、魔術的言語、生命力と官能性のメタファーとして機能し、身体性の根源へと観者のまなざしを導くことが目指されている。
