NYに滝をつくった男。オラファー・エリアソン初のドキュメンタリー映画をチェック
21世紀の現代美術においてもっとも重要なアーティストの一人、オラファー・エリアソン。その活動を追った初のドキュメンタリー映画『オラファー・エリアソン 視覚と知覚』が8月5日よりアップリンクほか全国劇場にて公開される。
2020年8月21日追記:『オラファー・エリアソン 視覚と知覚』が渋谷アップリンクでアンコール上映。上映期間は8月21日~8月27日。
オラファー・エリアソンは1967年デンマーク生まれ。1995年にヴェネチア・ビエンナーレに初参加以来、世界各国で活動。2003年にはロンドンのテート・モダン内タービン・ホールで、沈むことのない人工の太陽を掲げ霧を発生させる《ウェザー・プロジェクト》が成功を納め、日本でも一躍その名が知られることになった。
そんなオラファーの初となるドキュメンタリー映画では、08年に総制作費約17億円をかけ、ニューヨークのイースト川につくった巨大な滝《ザ・ニューヨークシティー・ウォーターフォールズ》の制作過程や、09年〜10年にかけ金沢21世紀美術館で行われた個展「オラファー・エリアソン - あなたが出会うとき」の出展作品、さらにベルリンにあるスタジオの貴重な映像も公開される。
また作品だけでなく、アメリカ・ドイツ・アイスランドなど、創作や講演で世界中を駆け巡る姿にもフォーカスしており、劇中でオラファーが視聴者に語りかけながら行う視覚的実験など、貴重なシーンも収録。
「視覚と知覚」「自然と人工」といった概念の境界線を飛び越えていくオラファーの世界に注目だ。